• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

両親媒性糖鎖の超分子形成と機能

研究課題

研究課題/領域番号 08219225
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

秋吉 一成  京都大学, 工学研究科, 助教授 (90201285)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1996年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード糖 / シアル酸 / ガングリオシド / T-細胞 / 共焦点レーザー蛍光顕微鏡 / リポソーム / 細胞増殖 / 脂質
研究概要

我々は、ガングリオシドおよびシアル酸含有糖脂質とリポソームからなる細胞表層モデル系を用い、糖鎖のリポソーム表面からの距離、配列状態および密度などを考慮したリポソームを調製し、実細胞との相互作用を通じて細胞表層での糖鎖の認識機構について検討してきた。シアル酸の数の異なる種々のガングリオシド脂質をリポソームに組み込み、免疫細胞特にT細胞との相互作用を調べた。細胞との相互作用は、共焦点レーザー蛍光顕微鏡により、個々の細胞内カルシウム濃度の増加を追跡することにより評価した。その結果、ある種のポリシアロガングリオシド(PG)含有リポソームが、T細胞を強く刺激することを見いだした。糖鎖分子構造のモデル解析から、T細胞刺激能の高いガングリオシド(GT1b,GD1a)では、末端のモノシアル酸残基が、リポソーム表面に突き出して、効率よくレセプターと相互作用しえる構造をとっていることが示唆された。そこで、ガングリオシドのモノシアル酸残基の機能に注目したモデル脂質として、スペーサー長の異なる2種の人工モノシアロ脂質sialylcholesterol (SC2、SC6)を合成し、その含有リポソームのT細胞刺激能を調べた。その結果、2種類のsialylcholesterol含有リポソームは共にT細胞を強く刺激した。特にSC6含有リポソームにおいては天然のガングリオシド含有リポソームをも凌ぐ強いT細胞刺激能を示した。細胞刺激には、シアル酸残基のリポソーム表面での存在状態がとくに重要であることがわかった。
さらにこのsialylcholesterol含有リポソームによるT細胞の増殖活性について、^3Hラベルしたthymidineを用いて調べたところ高い増殖活性をもっていることも明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] S.Deguchi: "Hydrophobized Polysaccharides : Gelation caused by suntactants" Macromolecular Symp.109. 1-14 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] T.Nishikawa: "Macromoleular Complexation between Bovine Serum Albuain and Self-assembled Hydrogel Nanoparlicle of Hydrophobized Polysaccharide" J.Am.Chem.Soc.118. 6110-6115 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] H.Fukui: "O/W Emulsion of α-linolenic acid scabilrzed with Hydrophobized Polysaccharide Its Effect on the growth of human colon cancer cells" J.Biomaterials Sci.,Polym.Edr.7. 829-838 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] K.Akiyoshi: "Self-assenbly of Polymer Amphipiles : Thermodynamics of complexation between chelesterol-bearing pullular and bovine seruse albumin" Colloids and Surtaces A : Physico chem.Eng.Aspect. 112. 91-95 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] K.Akiyoshi: "Hydrogel nanoparticle formed by self-assembly of Hydrophobizd Polysacchaide Stabilization of adriamicir upon complexation" Eur.J.Pharm.Biopharm.42. 286-290 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] K.Akiyoshi: "Supramoleular Assembly of Hydrophobized Polysacchaide" Supramoloculer Science. 3. 153-163 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi