研究課題/領域番号 |
08219233
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
中山 仁 熊本大学, 薬学部, 教授 (70088863)
|
研究分担者 |
豊島 近 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (70172210)
國安 明彦 熊本大学, 薬学部, 教務員 (90241348)
原田 久美子 熊本大学, 薬学部, 助手 (70150547)
中山 守雄 熊本大学, 薬学部, 助教授 (60164373)
|
研究期間 (年度) |
1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
|
キーワード | L型Caチャンネル / ジヒドロピリジン化合物 / エナンチオマー / 光学分割 / Naチャンネル / 二次元結晶 |
研究概要 |
細胞情報伝達系においてトリガーの役割を果すイオンチャンネルや受容体の一次構造は、主に分子生物学的手法により明らかになってきた。次のステップはその立体構造、ならびに機能修飾物質の特異的結合で生成する複合体の超分子構造を明らかにする必要がある。本研究ではこの目的を達成する上で至近距離にある2つのイオンチャンネルをとりあげ、次の2点を明らかにすることを目的とした。本年度得られた結果を以下に要約する。 1、Naチャンネルの二次元結晶解析:電気ウナギ発電器官から、従来法よりはるかに迅速、かつ高純度に精製する方法の特徴を活かした、チャンネルタンパク質の供給法はほぼ確立できた。二次元結晶化に必要な条件として、チャンネルタンパク質の濃度(1mg/ml)、0.2M NaCl共存による安定化効果などの条件を設定できたが、結晶化を試みた回数が十分に多くはなく、未だに二次元結晶化に成功していない。安定供給法が確立できただけに、今後も引き続き二次元結晶化を進める。 2、L型Caチャンネルに正反対の作用をもたらす一対のキラル薬物結合部位の解析:十分な放射比活性をもって^3H標識した薬物(光ラベル用ジヒドロピリジン)の各エナンチオマーは、キラル分離用カラムの使用によって完全に分離できた。アゴニストの結合には分極状態を保持できるCaチャンネル標品が必要となるが、これまでに検討した膜ベシクル標品では保持時間が十分ではなく、またBH_3Cl細胞ではL型Caチャンネルの発現量が少なかった。今後、L型Caチャンネル遺伝子をトランスフェクトしたツメガエル卵母細胞を用いる等の工夫で解決を図る必要がある。
|