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エンジイン系人工DNA制限酵素の分子設計と機能発現制御技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 08219236
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

戸嶋 一敦  慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (60217502)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードDNA切断 / エンジイン / 人工制限酵素 / 分子設計 / ヘテロ原子
研究概要

エンジイン系人工DNA制限酵素の分子設計と機能発現制御技術の開発研究の一環として、既に、環内に硫黄原子を有する10員環エンジインスルフィドを合成し、これが、温和な弱塩基性条件下、高いDNA切断活性を有し、かつプリン塩基選択的にDNAを切断することを明らかにした。今年度は、硫黄の代わりに窒素および酸素原子を有する新規ヘテロエンジイン化合物を合成し、それらのDNA切断活性を比較、検討した。まず、10員環エンジイン骨格内に窒素原子を有し、DNA塩基配列認識部位の導入のための水酸基を有するアザエンジイン1aおよび10員環エンジイン骨格内に酸素原子を有し、DNA塩基配列認識部位の導入のための水酸基を有するオキサエンジイン2aを、それぞれ効果的な分子間および分子内環化反応を鍵反応として合成した。さらに、1aおよび2aのアリル位の水酸基に、DNAとの親和力を高めるために、ベンゾイル基、2-キノキザロイル基、1-ナフトイル基および2-ヒドロキシ-1-ナフトイル基の各種芳香環をエステル化により、それぞれ導入したアシル誘導体1b〜eおよび2b〜eを合成した。次に、これらのDNA切断活性を評価した結果、オキサエンジイン2b〜eのDNA切断活性は、相当するエンジインスルフィド誘導体より劣るのに対し、アザエンジイン1b〜eは、弱塩基性条件下、同程度のDNA切断活性を示すことを明らかにした。また、1b〜eは、酸性条件下において、より高いDNA切断活性を有すること、また、濃度依存的にDNAの二本鎖切断が起こることが明らかになり、エンジインスルフィドには見られなかった新たなDNA切断機能を有していることを見い出した。さらに、そのDNA切断活性力は、アリル位の水酸基に導入した芳香族化合物の種類に依存し、1-ナフトイル基を有するオキサエンジイン1dが、最も高いDNA切断活性を示すことが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 戸嶋一敦: "エンジイン系人工DNA切断分子の設計と合成" 有機合成化学協会誌. 54・6. 503-513 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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