• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

希土類-クラウンエーテル錯体の水和・構造・抽出性に関する研究とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 08220208
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関茨城大学

研究代表者

井村 久則  茨城大学, 理学部, 教授 (60142923)

研究分担者 大橋 弘三郎  茨城大学, 理学部, 教授 (60007763)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード希土類 / ランタニド / クラウンエーテル / 溶媒抽出 / β-ジケトン
研究概要

溶液中の希土類(RE)-クラウンエーテル錯体の水和・構造とその性質を理解することは溶液化学や錯体化学だけでなく,REの分離化学においても極めて重要である。本研究では主に放射性トレーサーを用いて,La,Pr,Nd,Sm,Eu,Gd,Tb,Tm,Yb,Luのヘキサフルオロアセチルアセトン(Hhfa)-18-クラウン-6(18C6)-ニトロベンゼン系における抽出平衡を調べ,抽出錯体の組成を決定した。また,La錯体については^1H NMR測定を行い,先に,La-トリクロロ酢酸イオン-18C6錯体で得られた結果と比較した。0.01M Hhfa-0.01Mあるいは0.001M18C6による上記REの抽出は,期待通りに軽希土に選択的で,Laが最もよく抽出され,以下,原子番号順に抽出は低下し,重希土では差はほとんどみられなくなった。水相のイオン強度を(H,Li)C10_4により0.1Mと固定し,有機相のイオン強度をテトラブチルアンモニウム(TBA)C10_4により調節し,平衡解析を行った。REの分配比に対するhfa,18C6,TBA濃度の影響を詳細に調べたところ,軽希土では陽イオン錯体,RE(hfa)_2(18C6)^+が抽出されることが明らかとなった。一方,重希土では,TBA存在下で陰イオン錯体,RE(hfa)_4^-が優先的に抽出されることが見いだされた。重水素化ニトロベンゼンにLa(hfa)_2(18C6)^+を抽出しNMRスペクトルを測定した。4.141ppmに18C6のメチレンプロトンの鋭い1重線が現れ,遊離の18C6のケミカルシフト3.664ppmよりもはるかに低磁場シフトすることが分かった。このシフトは,18C6錯体でこれまで観察されたものの中で最大であった。これらは,18C6の6個の酸素原子がLaイオンに強く結合していることを示唆する。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hisanori Imura: "Characterization of The Lantlienum (III) and Europrum (III) Trichloroacetate Complexes Extracted with 18-crown-6" Solvent Extraction and Ion Exchange. 14・5. 817-832 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi