研究課題/領域番号 |
08220230
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
柏原 和夫 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (60004496)
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研究分担者 |
巽 和行 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10155096)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | ウラン錯体 / 合成 / X線結晶解析 / チオラート配位子 |
研究概要 |
ウラン(IV)クロリドに6倍当量のLis^tBuをジメトキシエタン(DME)中で加えた溶液から赤色結晶の[Li2(dme)2][U(S^tBu)_6]が86%収率で得られた。X線結晶構造解析の結果、ウランは6個のブチルチオラート配位子に囲まれた正八面体構造をしている。2個のリチウムがそれぞれ珍しい5配位形となっている。また、この錯体のU-S結合は2.74Åであり、エタンジチオラート錯体[Li4(dme)4][U(SCH_2CH_2S)_4]の平均U-S結合距離(2.85Å)より短い。475-320mmの電荷移動吸収は、短いU-S結合に基ずいているものと思われる。錯体の^1H-NMRスペクトルは、S^tBuの鋭い吸収を示すのに対して、DMEのメチレンおよびメチル基の吸収はブロードに現れる。これはS^tBu基よりもリチウムに結合したDMEの方がウランの常磁性の影響をより強く受けていることを示唆している。 [Li2(dme)2][U(S^tBu)6]のヘキサンまたはトルエン溶液にテトラメチルエチレンジアミン(tmeda)を添加すると橙色溶液となる。この反応からは[Li2(tmeda)2][U(S^tBu)6]は生成せず、代わりにVI価のウラニル錯体[Li2(tmeda)2][UOS(S^tBu)4]が高収率で得られた。X線結晶構造解析の結果、4個のS^tBu基でエクアトリアル平面を形成した極めて珍しいウラニル錯体であるリチウム2原子がそれぞれ2個の硫黄原子に架橋し、さらにtmedaが付くことにより、リチウムまわりは4配位となっていることが明らかになった。
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