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分子認識を利用した分子配列操作に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08221210
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関静岡大学

研究代表者

戸田 三津夫  静岡大学, 工学部, 助教授 (70217511)

研究分担者 吉田 弘  静岡大学, 工学部, 教授 (70022019)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードアザクラウンエーテル / 超高圧反応 / 光異性化反応 / 増感剤
研究概要

超高圧S_NAγ反応を用いることにより,一段階反応でさまざまなヘテロ芳香族置換基を有するアザクラウンエーテル類を簡便に合成することができることがわかっていた.この合成研究及び物性評価の過程において,興味ある構造の錯体の構造が決定された.一連の化合物はほとんどが銀イオンに対して比較的強い捕捉能を示していたが,結晶構造を明らかにする目的で合成した錯体の第一の構造的特徴は,ホスト分子:金属塩の比が1:2の複核錯体であること,そして第二に,クラウン環のサイズ(18員環か15員環)により錯体の構造が大きく異なるということであった.すなわち,15員環錯体では二つの芳香族置換基は分子内で比較的近く,18員環錯体では置換基は逆方向にあり空間的に分子内での相互作用は望めそうもなかった.
このような知見をもとに我々は,金属塩とホスト化合物の相互作用を利用して二つの,互いに相互作用を及ぼし合う置換基の空間的配置を操作することを考え,スチルベンのシス-トランス光増感異性化反応の制御を考えた,すなわち増感剤とスチルベン構造の空間的配置を金属イオン捕捉現象を介して調節することにより制御を試みることにした.本研究の成果は,主にその合成である.
光異性化反応による分子認識能のスイッチングは,新海らのアゾベンゼン構造を持ったビスクラウン化合物においてすでに観測され,アゾベンゼンがシス型では分子認識能があり,トランス型ではそれが著しく低下することが見いだされている.また,錯安定度定数が大きい組み合わせでは異性化がかなり抑制されることもわかっている.我々の系はこの系と現象の点では共通点もあるが,増感剤と機能部の空間的配置を制御しようという目的の部分,さらに結晶中での機能発現を検討する点で異なる.今後,高圧反応により側鎖を導入し,増感剤部分は銀塩の対アニオンとして添加するかあるいは分子内に組み込み,本経費で購入したキセノンランプにより光異性化反応を行なう予定である.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Matsumoto,M.toda,Y.Ikemi,A.Kakehi,S.Hashimoto他: "Molecular Inclusion Crystals of Novel Heterocyclic Host Compounds" Mol.Cryst.Liq.Cryst.276巻. 173-184 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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