研究課題/領域番号 |
08221220
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
矢野 重信 奈良女子大学, 理学部, 教授 (60011186)
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研究分担者 |
加藤 昌子 奈良女子大学, 理学部, 助教授 (80214401)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 分子識別 / インテリジェント錯体 / 結晶解析 |
研究概要 |
1.糖質は蛋白質や脂質と並んで生体内における基幹物質の一つであり、近年では、生体内における活性中心での糖質の存在が確認され、特に分子識別を司る糖タンパク、抗生物質、制ガン剤などにおいて糖質の役割が注目されている。従って、糖質と金属イオンとの相互作用を検討することは重要な研究課題である。本研究では、配糖錯体の配位環境の制御により、分子識別及び基質特異的化学変換を促進する酵素モデルと成り得るような新しい反応場を構築することを目的としている。 2.アミンとして分枝状のテトラミンであるトリス(2-アミノエチル)アミン;trenを用いることにより糖部分を強制的に接近させてCage Complexのように金属まわりを取り囲んだCo(II)の配糖錯体の分子設計を目指して、コバルト配糖錯体の合成を行い、それらの立体構造をX線結晶構造解析により解明した 3.糖部分として中心金属から糖のピラノース環が遠ざかるように配向するD-glucose(D-Glc)の場合は2つのCo原子間を空気中から取り込まれた酸素分子が架橋したμ-ペルオキソコバルト(III)複核配糖錯体:μ-O_2-[((D-Glc)_2-tren)CoO_2Co((D-Glc)_2-tren)]Cl_3・4H_2O・3CH_3OHが生成することが判明した。この錯体はコバルト2価から3価への合成中間体とみなされるものである。糖質の選択により酸素分子の接近の制御しうることを見いだした本研究はインテリジェント錯体の設計にとって有用な情報を与えるものである。
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