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重い電子系化合物のメタ磁性と反強磁性相関の関係

研究課題

研究課題/領域番号 08223211
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京都立大学

研究代表者

門脇 広明  東京都立大学, 理学部, 助教授 (70194876)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード重い電子系 / メタ磁性 / 中性子散乱 / 反強磁性相関
研究概要

本研究は重い電子系化合物のメタ磁性と反強磁性相関とが直接関係しているという立場が正しいかどうかを調べるために、Ce_<1-x>(La_<0.63>Y_<0.37>)_xRu_2Si_2(x=0,0.20)とCeNi_2Ge_2の単結晶を用いて磁気励起の波数依存性をゼロ磁場で測定し反強磁性相関がどうなっているかを研究した。実験の結果CeRu_2Si_2の磁気励起は以前のRossat-Mignod等の結果よりも少々複雑になっていることが判明した。(h,k,O)面上で強度が強くなるのはk_1=(0.3,0,0)とk_2=(0.3,0.3,0)の周りだけではなくk_1とk_2を結ぶ線上はすべて散乱強度が強くなっている。またCe(Ru_<2-2>Rh_x)Si_2の磁気反射の位置に相当するk_3=(0,0,0.35)の周りもk_1-k_2line上と同程度に散乱強度が強くなっていることが見い出された。逆格子空間で強度分布をとるとかなり奇妙な形に見えるので、何かの理由がありそうに思える。次に磁気励起スペクトルの形状であるが、以前の報告では波数に依存しない部分と波数に依存する部分の和で書けるととされていたが、それは現実にそぐわない見方であって、もっと簡単にLorentz型のエネルギー幅のパラメターIが波数変化をすると見るほうが素直であることがわかってきた。また等体積希釈したCe_<0.8>(La_<0.63>Y_<0.37>)_<0.2>Ru_2Si_2の(h,k,O)面上について磁気散乱を測定したところ、Ce当たりの強度に直して比べるとCeRu_2Si_2とほとんど同様なエネルギースペクトルを持つがやや波数変化弱くなることが明らかになった。
CeNi_2Ge_2の磁気励起は強度が弱く観測が困難であったが、(h,k,O)面上には強い強度を示す所はないこと、少なくとも(0.7,0.7,0.5)という波数には反強磁性相関があることが明らかになりつつある。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] T.J.Sato et al.: "The effect of Co doping on antiferromagnetic correlations in the kondo semi-metal CeNiSn" Joarnal of Physics : Condensed Matter. 8. 7127-7139 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] T.J.Sato et al.: "The effect of high pressure on antiferromagnetic correlations in the Kondo semimetal CeNiSn" Journal of Physics : Condensed Matter. 8. 8183-8189 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] S.Raymond et al.: "Inelastic neutron scattering study of the Kondo semiconductor CeNiSn in high magnetic field" Journal of Physics : Condensed Matter. 9. 1599-1608 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] H.Kadowaki et al.: "Pressure effect on magnetic excitation in the Kondo semimetal CeNiSn" Physica B. (発表予定).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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