研究概要 |
低次元励起子系の光学応答について以下の事がわかった. (1)Tight binding photon approximationによって,線形の光学応答では違いが見受けられないが,非線形光学応答では入射光の量子状態によって異なった結果が得られる事がわかった. (2)微小共振器等の2次元系に閉じ込められた1次元フレンレル励起子系は1/r2型相互作用を持つスピン1/2のモデルであるHal dane-Shastryモデルによって記述されることを示した. (3)厳密解を用いて正確な高次の光学スペクトルを求めた. (4)この系では励起子stringがより安定に存在し,非線形光学応答に寄与することを示した. (5)低次元系共振器中では超放射は系の次元性に強く依存すること及びその放射強度と系のサイズ間に成り立つスケーリング則を与えた.
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