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冷熱発生用高効率気固系ケミカルヒートポンプの開発

研究課題

研究課題/領域番号 08225212
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

平田 雄志  大阪大学, 基礎工学部, 教授 (90029512)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1996年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワードケミカルヒートポンプ / 気固反応 / 塩化カルシウム / メチルアミン / 膨張化黒鉛 / 数値シミュレーション
研究概要

塩化カルシウム系のケミカルヒートポンプでは,排熱や太陽熱などの低エクセルギー熱源を利用した冷熱発生が可能である.例えば塩化カルシウム・メチルアミン系ヒートポンプでは,理論的には70℃の熱エクセルギーのうち31%を5℃の冷熱として回収できる.しかし固体反応層では反応熱による温度分布形成や拡散抵抗のために反応の進行が妨げられ,エクセルギー効率の損失を招く.このような制約を反応材料,反応装置・操作の面から解消することを目的として,ヒートポンプを連続運転時の最適操作条件の検討ならびに固体粒子の反応性改良を行った.安定した連続出力を得るために同一反応サイクルが繰り返される場合のシミュレーション解析を行い,最大の反応量が得られる粒子層高さが約2mmであること,脱離温度が高いほど1サイクルの反応量は増大しサイクル切換時間は短くなるため,脱離温度によって連続運転時の反応サイクルは大きく異なった構成になることが分かった.反応性の改良に関しては,膨張化黒鉛の細孔内で塩化カルシウムを析出させた複合化粒子を調製することによってその反応速度を約2倍に増大させることができた.また,SEM写真による粒子構造の検討ならびに細孔容積の測定から,塩化カルシウムは黒鉛細孔内に微粒子として析出しており,複合化による反応性の向上は微細細孔の生成に伴う反応面積の増大によるものであることを確認した.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] K.Fujioka,S.Kato,S.Fujiki and Y.Hirata: "Variations of Molar Volume and Heat Capacity of Reactive Solids of CuCl_2 used for Chemical Heat Pumps" J.Chem.Eng.Japan. 29. 858-864 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 藤岡恵子・平田雄志: "塩化カルシウム系ケミカルヒートポンプ反応層の熱物性値と伝熱機構" 第32回日本伝熱シンポジウム講演論文集. 571-572 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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