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ガスタービン燃焼器内でのNO_2の生成

研究課題

研究課題/領域番号 08225218
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東海大学

研究代表者

佐野 妙子  東海大学, 工学部, 教授 (60013728)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードガスタービン燃焼器 / NO_2の生成 / 水素燃料 / メタン燃料 / 反応動力学 / 数値計算
研究概要

ガスタービン燃焼器では希釈空気導入により一次燃焼領域で生成したNOが燃焼器内でNO_2へと酸化されるため、高濃度のNO_2が身近に排出されることになり問題である。
本研究では水素とメタン燃焼について、燃焼器内でのNOとNO_2への変換機構を調べる数値モデルを作成し、大気圧下でのNO_2の生成を詳細な化学反応を考慮して解析した。NO_2の生成機構の解明から燃焼器内でのNO_2の生成を抑制する方法を検討した。また、燃焼ガス中のNO_xを積極的にNO_2に酸化し、アンモニアを添加し硝安として、あるいは水や吸着剤に吸収・吸着させて除去する方法の可能性について検討した。
その結果、以下のことが明らかになった。(1)燃焼器内では、NO_2は高温の燃焼ガスと希釈空気が混合する600〜800Kの温度領域で生成する。1000Kより高くなると生成したNO_2もNOへと還元される。NOとNO_2への変換には、この混合領域で生成するHO_2によるNOの酸化反応が最も重要である。(2)水素とメタンのNO_x排出指数を比較すると、同じ当量比では火炎温度の高い水素のほうが高いにも拘わらず、水素のほうがNO_2の生成は低い。水素メタンより燃焼ガス中のH、OH、O等の活性化学種を多く含み、混合領域に生成したHO_2がこれらの活性化学種により分解されるためである。(3)燃料周囲の燃焼用空気にCH_4、CH_3OH、CO、H_2等の燃料が含まれる場合、HO_2の生成が促進され、その結果、NOのNO_2への酸化も促進される。これらの燃料の中CH_3OHがNOのNO_2への酸化に最も効果的な添加燃料である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 小山哲義: "燃焼ガスと空気との混合領域におけるNO_2の生成" 第33回日本伝熱シンポジウム講演論文集. 33. 565-566 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 佐野妙子: "燃焼ガスと空気との混合領域におけるNO_2の生成と低減化" 第34回日本伝熱シンポジウム講演論文集. 34. 438-440 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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