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高分子膜溶液の物性

研究課題

研究課題/領域番号 08226211
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

和達 三樹  東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (60015831)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード非対称排除模型 / 開放端境界条件 / 動的行列積仮定 / ベ-チ仮説法 / 反応拡散系 / くり込み理論 / 臨界次元 / 異常次元
研究概要

1)非平衡系統計力学のモデルとして、左右への跳びの確率が異なる模型(1次元非対称排除模型)を考察した。両端より粒子が出入りできるとする。まず、一般的な場合に分子場を適用した。第2に、左右への跳びの確率が同じ場合に厳密な解を得た。第3に、その解の周辺の振動論的計算を行なった。これにより、境界近くでは、分子場理論による密度の形は正しくないことがわかった。
2)1次元非対称排除模型に対する.新しい「動的行列積仮説」を導入した。解は、時間依存性のある行列と時間依存性のない行列を使って積の形に書かれる。それらの行列がみたす代数を用いて、非対称排除過程に対するベ-チ仮説方程式が導びかれた。そして、1次元ハイゼンベルグXXZ模型との関係を議論した。
3)2種類の粒子A,Bからなる反応拡散系mA+nB→中の性質を場の理論を用いて解析した。その結果、この系の臨界次元は4/(mthtl)であること、この臨界次元以下の次元では、粒子数の減少はm,nの値によらず、〜t-u/4のように振舞うことがわかった。そして数値実験を行ない、これらを確認した。また、別の反応拡散系A+B→Aに対しても同様な解析が有効であり、従来の結果を再現することが分かった。
以上のように、非平衡統計力学の視点から排除模型を解析し、また、場の手法を使って反応拡散系の動的振舞いを議論し、多くの成果を得た。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Sasamoto: "One-Dimensional Asymmctric Exclusion Model with Open Boundaries" Journal of Physical Society of Japan. 65・7. 2000-2008 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] T.Sasamoto: "Dynamical Matrix Product Ansatz and Bethe Ansatz Eguation for Asymmctric Exclusion Process with Periodic Boundary" Journal of Physical Society of Japan. 66・2. 279-282 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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