• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

マンガン酸化物ペロブスカイトの強磁性・金属化におよぼすランタンのビスマス置換効果

研究課題

研究課題/領域番号 08227208
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東北大学

研究代表者

庄野 安彦  東北大学, 金属材料研究所, 教授 (80013481)

研究分担者 中島 理  東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (90261544)
阿藤 敏行  東北大学, 金属材料研究所, 助手 (40241567)
菊地 昌枝  東北大学, 金属材料研究所, 助教授 (00005951)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードBiMnO_3 / マンガン酸化物 / 二重交換相互作用 / 強磁性 / 磁気抵抗効果 / ペロブスカイト構造 / 電荷秩序配列 / 高圧合成
研究概要

本研究では、ベロブスカイト構造をもつマンガン酸化物(Bi, A)MnO_3(A=Ca, Sr, Ba)固溶体を合成し、その構造および物性を詳細に調べることにより、金属化とともに強磁性を発現する(La, A) MnO_3系と比較対照することを目的としている。
まずBi_<1-x>Ca_xMnO_3系は、0.8≦x≦1.0の組成範囲で強磁性を示すことを明らかにした。反強磁性体CaMnO_3のCaをBiで置換することにより、電気抵抗は減少するが、金属化には至らない。磁気モーメントはx=0.875で最大値1.1μ_Bを示すが、さらにBi置換量を増やすと減少し、x=0.8で強磁性は消失した。これは電荷秩序配列の傾向が強まって、二重交換相互作用による強磁性発現が抑制されたためと解釈される。なおこの系では、0.875≦xの領域で大きな負の磁気抵抗効果を観測した。
次にペロブスカイト型BiMnO_3を高圧合成により作成し、飽和磁気モーメント3.6μ_Bキュリー温度105Kの強磁性体であることを確認した。この強磁性の原因を明らかにする目的で、BiをSrにより部分置換した固溶体試料を作成したが、Sr置換量の増大に伴い、強磁性が急速に消失することを観測した。またSr置換により電気抵抗は減少するが、金属化には至らない。これらの実験結果はBiMnO_3の強磁性の原因を(La, Sr) MnO_3系の場合と同様な二重交換相互作用によって説明することができないことを示している。現在単結晶を育成し、結晶構造の精密解析を行っており、その強磁性の起源が明らかになることを期待している。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H. Chiba et al.: "Ferromagnetism and large negative magnetoresistance in Bi_<1-x>Ca_xMnO_3 (x 0.8) perovskite" Solid State Commun.99. 499 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi