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異常金属相におけるトンネル効果と超伝導現象

研究課題

研究課題/領域番号 08227223
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関新潟大学

研究代表者

田仲 由喜夫  新潟大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (40212039)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワードd波超伝導体 / Josephson電流 / 局所状態密度 / 準粒子電流
研究概要

高温超伝導体のトンネル効果の実験でしばしば観測されるゼロエネルギー状態のピークは,準粒子の感じるペアポテンシャルの符号変化から生じる異方的な超伝導体に特有な現象であることを我々は明らかにした。この理論では,[110]方向に対してはゼロバイアスのコンダクタンスのピークが観測できるのに対して,界面が[100]方向を向いているときには消失することを予言した。しかし,実際のサンプルを碧開した資料を用いる実験では必ずしも界面がフラットとはいえず原子尺度のランダムネスが存在する。このような場合には準古典近似の予測はかならずしもなりたたない。本研究ではタイトバインディングモデル(拡張型ハバ-ドモデル)を用いることで,さまざまな界面(表面)近傍の状態密度をスーパーユニットセルの方法で行った。特に周期的なジグザグ構造を一般化したブロッホの定理を用いることで1次元に問題を帰着化させ,2次元モデルでは扱えない非常に大きなサイズを扱うことに成功した。その結果,見かけ上[110]の表面に対してゼロバイアスのピークのないデータが存在することもあることを示した。一方,ほとんど[100]の表面でも原子尺度でのでっぱりの近くで,ゼロバイアスが存在することが予測された。現在ド-ピング依存性を明確にするために,t-Jモデルを用いた同様な計算を行う準備を行っている。また常伝導体/絶縁体/トリプレット超伝導体の接合のトンネル電流の計算も行った。特に非ユニタリー状態のトンネルコンダクタンスには残留比熱同様常伝導の成分が大きな影響を与えることが明かになった。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 田仲由喜夫: "Local density of states of quasiparticles near the interface of non-uniform" Physical Review B. 53. 9371-9381 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 田仲由喜夫: "Josephson effect in d-wave superconductors" Physical Review B. 53. 11957-11960 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 柏谷聡: "Theory for tunneling spectroscopy of anisotropic superconductors" Physical Review B. 53. 2667-2676 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 田沼慶忠: "Effect of atomic scale rcughess at the surface of dx^2-y^2-wave superconductor" Physica C. (掲載予定).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 田仲由喜夫: "Coherence in high temperature superconductors" G.Deutscher,A.Revcolevschi (World Scientific Publication Company), 21┣D1(393-413)┫D1 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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