研究課題/領域番号 |
08230210
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
岡崎 進 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教授 (70194339)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1996年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 超臨界流体 / クラスター / 分子動力学シミュレーション |
研究概要 |
平成8年度は、前年度に引き続き古典論より出発し、超臨界キセノンクラスターの構造と動力学について詳細な検討を継続して行なった。一方で、水素結合系を構造し、また回転の自由度をも有する水系に対し、超臨界水中に形成される水素結合クラスターの構造と動力学を明らかにするため、高温、高圧での大きな密度変化による分子双極モーメントの変化をも表わし得る水に対する分極モデルを用いた分子動力学計算を開始した。これまでにプログラム作成や臨界点の決定等、必要な作業を終了し、現在大規模計算へ向け準備中である。 一方で、クラスター中における量子系のエネルギー緩和について、水分子に取り囲まれた多原子イオンの振動緩和のスピンボソン近似による解析を行なうことを目的とし、これまでに、古典的分子動力学計算から、溶媒分子の調和振動子近似のための基準座標解析と、それに基づく相互作用スペクトルJ(ω)、つまり分子内振動の自由度に対する溶媒からの影響汎関数を求めた。これにより、系の量子力学的時間発展の計算のための準備を修了した。またさらには、振動ポテンシャルの時間変化をも計算し、これにより、水溶液中における分子振動の分光子的性質の分子論的知見を得ることもできた。
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