研究課題/領域番号 |
08231248
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
川合 知二 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (20092546)
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研究分担者 |
田畑 仁 大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (00263319)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 走査トンネル顕微鏡 / 核酸塩基 / 分子配列 / SrTiO_3 / Si / 分子識別 |
研究概要 |
(1)分子系超構造を形成する素構造としてDNAの基本要素である核酸塩基分子を選定し、これらの固体表面における吸着状態をSTM像により観察した。これらのSTM観察結果により、核酸塩基分子は種々の表面(SrTiO_3(100),(110)、Si(100)2×1、Pd(100)、Cu(111))上において孤立吸着分子像による分子の判別、また分子による2次元自己組織化が可能であることを明らかにした。これらの実験結果は超高真空下、室温において得られたものであり、素構造(分子)と表面、分子間の相互作用を様々に変化させ、配列制御することを目的に、低温、溶液中といった条件下での分子超構造のSTM観察を行った。これにより、超構造形成における分子と表面、また分子同士の相互作用を種々の条件下で明らかにした。 (2)実験のみならず計算科学による理論的な分子-表面相互作用の評価を行った。分子軌道法による分子-表面吸着シミュレーションを行い、吸着分子の分子軌道を導いた。これを(1)によって得られた分子吸着表面の電子状態密度分布と比較し、STMによって得られた結果の正確な解釈、「素構造」分子の配列としての超分子構造、吸着サイト、吸着のエネルギー的評価等の分子吸着現象を明らかにした。
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