研究課題/領域番号 |
08231255
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
甲斐 昌一 九州大学, 工学部, 教授 (20112295)
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研究分担者 |
岡部 弘高 九州大学, 工学部, 助手 (90221142)
原 一広 九州大学, 工学部, 助教授 (00180993)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1996年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 液晶 / STM / AFM / 界面分子配列 / シアノビフェニール / モリブデン / グラファイト / 高圧 |
研究概要 |
本研究では液晶分子の界面配向機構の素過程として単分子膜を取り上げ、その配向構造を調べると共に、将来の分子操作を目指して、その基礎的なデータとなる液晶分子と基板界面との間の相互作用を解明することを試みた。その一方で、液晶性有機物に対してSTMによる分子の回転操作を実際に試みたが成功に至らなかった。その主な理由は1)液晶分子のもつダイポールが長軸に平行で電界印加によって分子がはがれる、2)液晶分子-基板間の相互作用に対して分子-分子間の相互作用が強く、かつ均一に近いために、試料探針間に電界パルスを印加すると広範囲にわたって配列が破壊されてしまう、ことであった。この難点を解決する一手法は不均一分子間力を導入することで、混合物にその可能性が高いと判断された。そこで、同種の分子・分子間の相互作用と異種の分子・分子間相互作用の間の差異及びそれらの間の基板との相互作用の相違の応用が考えられ、その観点から、シアノビフェニール(nCB)系液晶のグラファイト基板上での配列、及び二硫化モリブデン基板上での配列を調べた。その結果、グラファイト基板上での一連の観察によって、混合物特有の配列が、9CB-8CB混合物においては1種類、10CB-9CB混合物においては3種類、10CB-8CB混合物配列においては2種類存在することが分かった。一方、二硫化モリブデン基板上では、混合比が10%でのみ、2種類の混合物特有の配列構造が観察された。また、高圧下の界面構造相転移の観測は現在進行中であり、その基本的な特性がチェックされた段階であり、超高圧STM装置の完成はみたが、実際の液晶分子膜の高圧下観測までには至っていない。
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