• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

層状ぺロブスカイト化合物の自己組織性を用いた有機/無機超格子の創成

研究課題

研究課題/領域番号 08231256
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関九州大学

研究代表者

江良 正直  九州大学, 総合理工学研究科, 助手 (30191927)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード層状ぺロブスカイト / 超格子 / 自己組織性 / 蒸着薄膜 / 有機 / 無機複合材料
研究概要

本研究では、層状ぺロブスカイト化合物の自己組織性を利用し、有機層により電子状態を制御した多様な有機/無機超格子作製法を確立し、さらにこの超格子を基本単位とし、その空間配列を制御した三次元超構造を構築することを目的としている。本年度の研究成果は以下の通りである。
1,層状ぺロブスカイト超格子の新しい作製法である共蒸着法用いることにより、さまざまな金属ハライド系層状ぺロブスカイト超格子の配向薄膜を作製できることを明らかにした。さらに、蒸着原料であるアルキルアミンヨウ化物の分子構造により次元性を制御した層状ぺロブスカイト超格子薄膜を作製できる可能性を示した。
2,共蒸着における層状ぺロブスカイト超格子薄膜の形成過程において、金属ハライドへの有機アミンヨウ化物のインターカレーションが重要な役割をはたしていることを示した。
3,機能性発色団としてナフタレン環やアゾベンゼン発色団を有する有機アミンを有機層として導入した層状ぺロブスカイト超格子の作製に成功した。ナフタレン環を導入した系では、無機半導体層からのエネルギー移動により、ナフタレン環からの燐光が増強されるという新しい発光現象を見い出した。アゾベンゼン発色団を導入した系では、フォトクロミック反応により無機半導体層の電子状態や発光特性を制御できる可能性が示された。これらの結果より、機能性発色団を有する有機アミン層を導入することにより無機半導体層と有機層との相互作用を利用した新規機能を有する層状ぺロブスカイト超格子を構築するための端緒が得られた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Toshiaki Hattori: "Highly efficient electroluminescence from a heterostructure device combined with emissive layered perovskite and an electron-transporting oraganic compound" Chemical Physics Letters. 254. 103-108 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 江良正直: "真空共蒸着法による層状ぺロブスカイト量子井戸超格子薄膜" 真空. 39. 598-602 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Masanao Era: "Self-Organized Growth of PbI-Based Layered Perovskite Quantum Well by Dual-Source Vapor Deposition" Chemistry of Materials. 9. 8-10 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi