研究課題/領域番号 |
08231268
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪府立母子保健総合医療センター・研究所 |
研究代表者 |
関口 清俊 大阪府立母子保健総合医療センター, 研究所・病因病態部門, 部長 (50187845)
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研究分担者 |
真鍋 理一郎 大阪府立母子保健総合医療センター研究所, 病因病態部門, 研究員 (30280837)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 細胞外マトリックス / フィブロネクチン / 遺伝子工学 / マトリックス工学 / 細胞増殖因子 / 創傷治療 / セメントイン |
研究概要 |
昨年度に引き続き、フィブロネクチンの自己会合ドメインを利用した機能蛋白質の細胞外マトリックスへの不溶化技術の開発を進めた。今年度は、1)細胞外マトリックスへの不溶可能を持つ細胞増殖因子の調製とその生理活性の評価、2)従来の方法に比べてより安定に機能蛋白質を細胞外マトリックスに不溶化する新しい方法の開発、の2点について重点的に研究を行い、以下の成果を得た。 【1】これまでに作成した「挿入型」キメラ蛋白質調製用ベクターにヒトTGF-αのcDNAを組み込み、これをヒト癌細胞HT1080に導入して、TGF-αとフィブロネクチン自己会合ドメインのキメラ蛋白質を発現させた。このキメラ蛋白質は、これまでに作成したキメラ蛋白質と同様、細胞外マトリックスへの不溶化能を保持しており、インタクトなTGF-αと同程度の細胞増殖促進活性を有していた。また、このキメラ蛋白質はTGF-αのもつ細胞遊走促進活性、細胞形質転換活性も保持していた。これらの結果は、このキメラ蛋白質が創傷治癒の促進剤として利用可能であることを示唆している。 【2】これまでに作成したフィブロネクチンの自己会合ドメインとのキメラ蛋白質は、細胞外マトリックスに不溶化されるものの、インタクトなフィブロネクチンに比べるとマトリックスに保持されにくいという欠点をもつ。この点を解決するため、トランスグルタミナーゼのよい基質であるセメントインペプチドを組み込んだ改良型キメラ蛋白質発現用ベクターを試作した。このベクターをマウスL細胞に強制発現させたところ、対照のキメラ蛋白質に比べてマトリックスへの不溶化効率が増加しており、セメントインペプチドがキメラ蛋白質のマトリックスへの安定な組織化に有用であることが示唆された。
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