研究課題/領域番号 |
08232226
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
福岡 淳 東京農工大学, 工学部, 助教授 (80189927)
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研究分担者 |
平野 雅文 東京農工大学, 工学部, 助手 (70251585)
小宮 三四郎 東京農工大学, 工学部, 教授 (00111667)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 触媒 / 有機ヘテロ二核錯体 / クラスター / CO挿入反応 |
研究概要 |
我々は、有機へテロ二核/クラスター錯体上のアルキル基の反応性に対する異種金属の共同効果について研究している。本年度はパラジウムを含む新規二核錯体の合成・同定とCO挿入の反応性について検討した。PdとMo、W,Coの組み合わせをもち、Pd上にメチル基を有する新規二核錯体の合成を行い、構造解析を行った。X線構造解析から、(dpe)MePd-Co(CO)_4(1)のPd周りは平面四配位、Co周りは歪んだ三方両錐型の構造であることがわかった。さらにCo上のCO配位子のうち、ひとつがベントセミブリッジング型であることがわかった。 錯体1をCOと反応させるとPd-Me間にCOが挿入したアセチル二核錯体が収率良く得られた。類縁化合物と反応速度の比較を行うと、錯体1はPdMeCl(dpe)や(dpe)MePt-Co(CO)_4よりも高い反応性を示すことがわかった。ここで、Na[Co(CO)_4]添加によっても反応速度の阻害がみられなかったことから、反応中、Pd-Co結合は保持されているものと考えられる。さらに、^<13>COを用いて反応を行ったところ、アセチル炭素の^<12>C/^<13>C比は2.0-2.5となり、^<12>COが多いことがわかった。系中に^<12>COが4等量存在し、^<13>COが27等量存在することを考えると、もし反応中にスクランブリングが起これば^<12>C/^<13>比は0.15になるはずである。従って、上の結果はCo上のCO配位子が優先的にPd-Me間に挿入することを示している。これはPdとCoの共同効果によるものと推定される。今後は触媒反応への展開を行いたい。
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