研究課題/領域番号 |
08232229
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
加部 利明 東京農工大学, 工学部, 教授 (50092482)
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研究分担者 |
神戸 正純 東京農工大学, 工学部, 助手 (80262244)
石原 篤 東京農工大学, 工学部, 講師 (60212908)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 触媒 / 脱硫 / ルテニウム / ロジウム / カルボニル錯体 / ラジオアイソトープトレーサー法 / 水素化 / アルカリ金属 |
研究概要 |
本研究では、このルテニウム触媒を用いて、^<35>Sでラベルしたジベンゾチオフェン(^<35>S-DBT)の水素化脱硫反応を行い、作動状態での触媒中の硫黄の挙動を追跡することにより、担持ルテニウムカルボニル-アルカリ金属系触媒の脱硫反応特性について検討し、Co-Mo/Al_2O_3触媒との比較を試みた。さらに、ルテニウム触媒より高活性な触媒の開発を目指して、アニオン性のロジウム錯体より担持ロジウム触媒を調製し、DBTの脱硫を検討した。アニオン性のルテニウムあるいはロジウムカルボニル錯体はRu_3(CO)_<12>あるいはRh_6(CO)_<16>とセシウム水酸化物との反応により調製した。反応には固定床流通式高圧反応装置を用い、反応温度 280-320℃、圧力 50kg/cm^2、WHSV 28h^<-1>、H_2ガス流量12.5or25l/h、DBT濃度 1wt%(溶媒デカリン),Ru or Rh 2 or 8wt%の条件下で行い、触媒上の移動可能な硫黄量(Labile sulfur)及び^<35>S-H_2Sの放出速度定数を評価した。触媒上の移動可能な硫黄量は、触媒上の活性なサイトの数を表わしていると考えられ、^<35>S-H_2Sの放出速度定数はその触媒上の活性なサイトの移動性を表わしていると考えられる。Ru-Cs/Al触媒ではCo-Mo/Al触媒と比べて、触媒上の活性なサイトの数が多くなるかわりにその移動性が半分以下に低下していることが分かった。また、アニオン性のロジウムカルボニルを触媒前駆体とする触媒のDBTの脱硫反応特性を検討した結果、ルテニウム触媒よりも高活性を有することを明かにした。
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