• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

密度汎関数法によるゼオライト触媒の電子構造と反応性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08232277
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関倉敷芸術科学大学

研究代表者

小林 久芳  倉敷芸術科学大学, 産業科学技術学部, 教授 (40128690)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード密度汎関数法 / 電子構造 / 結晶軌道法 / ゼオライト / 触媒作用 / deNOx反応
研究概要

Cuイオン交換ZSM-5触媒によるNO分解反応の機構を調べるため、ZSM-5の結晶構造から切り出した4つのモデルに基づいて、密度汎関数法による計算を行った。Al(OSi(OH)_3)_4と表せられるペンタメリックモデルでは銅イオンが酸素原子に2座配位した構造が、単座配位型よりも安定であった。また、N末端配位型の方がO末端配位型よりわずかに安定であった。このモデルにNO2分子を吸着させ分子間の反応を調べたが、直接反応はNO間の反発のため困難であった。しかし一方がNOHの場合は発熱的にN_2Oと吸着OHを生成することがわかった。5員環モデルではCuイオンは環の中央で多中心のCu-O結合を形成する。この位置へのNOの吸着による安定化は、ペンタメリックモデルよりも小さかった。
Si2原子をAl2原子で置き換えた6員環モデルにCu1原子を入れた場合は、予想通りCuが2価のイオンになるためNOは吸着しないが、2原子を入れたモデルでは吸着する。しかし、Cu^<+1>価イオンはd^<10>電子配置であるため、そのダイマー構造は不安定であり、強い立体規制がないと反応中に分解してしまう。立体反発の高いエネルギー状態においては、2NO→N_2+O_2の分解反応をシミュレーションすることができた。このモデルを改良するために″余分の(extra)″酸素原子をダイマー構造に配位させたモデルを考えた。この酸素原子がCu^<+1>ダイマーから電子を取り去ることによりダイマー構造は安定化されることが確かめられた。
ZSM-5の結晶構造をそのまま用いた周期モデル計算についても準備をしている。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 小林久芳: "酸化マグネシウム触媒の電子構造と水素およびメタン分子の吸着に関する研究" 日本化学会誌. 1996.No.9. 765-772 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Masashi Kanemoto: "Semicondoctor photocafalysis Part20.Role of surface in the photoreduction of carbon dioxide catalysed hycolloidal ZnS nanocrystallites in organic sulvent" J.Chem.Soc.,Faraday Trans.92. 2401-2411 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi