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パターンの創発性を利用した群衆の行動モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 08233212
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

西田 正吾  大阪大学, 基礎工学部, 教授 (00273607)

研究分担者 才脇 直樹  大阪大学, 基礎工学部, 助手 (20252637)
辻本 浩章  大阪大学, 基礎工学部, 講師 (90172014)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードVR / カオス / 群衆行動 / CG作成の簡単化 / 行動パターンの生成
研究概要

最近VR(Virtual Reality)技術の著しい進歩によって,三次元仮想空間をコンピュータ上に作り上げリアルタイムなインタラクションを行ったり現実世界を疑似体験したりすることが可能になった.仮想都市の構築はその典型的な例であるが,従来制作された物は動く人間の数も少なく何らかの形でユーザによって制御されているか,または定型的な応答を行うように予めプログラムされているものがほとんどであり,一般に都市という言葉から連想される雑踏を再現する試みはほとんどなされてこなかった.こうした理由の一つに,雑踏における一人一人の動き,例えば移動方向やスピードなどを自然に見えるように予め設定してデータ入力する作業時間や手間が膨大になることが考えられる.
そこで本稿では都会の雑踏の主体である群衆に注目し,個人としては無関係に動いているにもかかわらず全体としてお互いに協調を保っているように見える群衆の行動モデルの構築をめざすとともに,仮想世界において群衆特有の様々な行動を容易に作成できるシステムを実現するための基礎的な手法を提案し有効性を検証した.
具体的には,群衆の行動パターンをマクロにとらえ全体の行動と各個体間の関係をカオス方程式を用いてマクロに記述することにより,個体の各々の行動や個体間相互の関係を記述することなしに全体の動きを表現するとともに,簡単なパラメータ調整によって様々な行動パターンを作り出すことを可能にした.そしてシミュレーション実験によって検討を行った.
こうした手法をCG作成時の簡易入力法として応用することによって,CG作成の省力化を推進することが可能となった.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 小松俊彰・才脇直樹・西田正吾: "カオスを用いた群衆行動のモデリングと生成" 電子情報通信学会ヒューマン情報処理研究会技術研究報告. (発表予定). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 近藤輝幸・才脇直樹・辻本浩章・西田正吾: "複数の人間における概念相違検出の一手法" 電子情報通信学会ヒューマンコミュニケーション基礎研究会技術研究報告. 7-12 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 近藤輝幸・才脇直樹・辻本浩章・西田正吾: "多様な構造化に基づいた複数の人間における概念相違の発見手法" 第9回自律分散システム・シンポジウム. (発表予定). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 川端純一・才脇直樹・辻本浩章・西田正吾: "エージェントを用いた感性協調型合奏システム" 情報処理学会ヒューマン・インタフェース研究会報告. 59-64 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Teruyuki Kondo,Naoki Saiwaki,Hiroaki Tsujimoto and Shogo Nishida: "Design of Interactive Intarfares to Detect Conceptual Difference" Proc.of the RO-MAN'96. 525-530 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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