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人工現実感における空間提示画像と手の運動特性

研究課題

研究課題/領域番号 08234227
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関金沢工業大学

研究代表者

河原 哲夫  金沢工業大学, 工学部, 教授 (40112776)

研究分担者 吉澤 達也  金沢工業大学, 工学部, 助手 (90267724)
近江 政雄  金沢工業大学, 工学部, 教授 (70016616)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1996年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワード人工現実感 / 手の運動 / 3次元ディスプレイ / フィードフォワード / フィードバック / 運動軌跡 / 立体視 / 両眼視差
研究概要

本年度は、大型ディスプレイによる3次元立体提示システムおよび手の運動軌道計測システムを完成し、仮想物体と実物体に対する手の運動軌道を開瞼状態と閉瞼状態で解析した結果、以下の知見を得た。
1.開瞼状態における手の運動軌道および移動時間は、仮想物体と実物体とでほとんど差異がなく、両目標物体の知覚位置は全く同等で、同じfeed-forward制御で手を移動したと考えられる。
2.開瞼状態では、仮想物体と実物体に対する手の運動軌道がほぼ一致する被験者群と異なる被験者群とが存在する。
3.仮想物体と実物体とで運動軌道が異なる被験者群では、実物体に対しては閉瞼時と同様に手を直線的に移動するが、仮想物体に対しては最初に高さを設定し、次に奥行きを合わせるように移動し、移動時間も多く要する。
4.上記の差異は、仮想物体を対象とした時に特に顕著であり、目標物体に対する手の運動時にfeed-forward制御ばかりでなく、feed-back制御も積極的に用いていると考えれる。
5.以上の結果は、実物体や実際の手と仮想物体とを同時に正しく認識することが困難なことを示唆しており、感覚・運動相互作用の仮想物体に対する特殊性が推測される。
今後は、仮想目標物体や仮想の手の画像情報縮減状態における手の運動軌道をより詳細に検討し、インタラクティブな人工現実感システムにおける人間の視覚と手の運動の機能的側面を明らかにする。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Tetsuo Kawara: "Effects on visual functions during tasks of object handling in virtual environment with a head mounted display" Ergonomics. 39・11. 1370-1380 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 石倉 英武: "VR環境における音場刺激および映像刺激に対する頭部運動" 日本バーチャルリアリティ学会大会論文集. 1. 63-64 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 澤田 康治: "実物体および仮想物体に対する手の運動軌道" 日本バーチャルリアリティ学会大会論文集. 1. 235-236 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 石倉 英武: "仮想現実刺激による頭部の誘発運動" 映像情報メディア学会技術報告. 21・20. 19-22 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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