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柔らかい物体のマニピュレーションにおける人間と機械の技量現機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 08235212
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関立命館大学

研究代表者

平井 慎一  立命館大学, 理工学部, 助教授 (90212167)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1996年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
キーワードマニピュレーション / 挿入 / 柔軟物体 / 実演 / スキル / 識別 / 作業状態 / 変形
研究概要

本研究の目的は,柔軟物体を操作する人間の技量を,作業の実演を通して抽出し,それをロボットマニピュレータ上で実現することである.まず,ホ-スの挿入作業における人間の動作を計測し,それをマニピュレータに移殖し,状態遷移の認識則の適用に対する可能性を考察した.その結果,人間による作業と同様に,マニピュレータによる挿入作業においても,力差分のピーク値を観察することにより,接触状態から挿入状態への遷移が検知できることがわかった.また,初期位置に誤差がある場合に,ホ-スの挿入作業が成功するかどうかを調べた.人間の運動軌道の初期位置を原点として位置ずれを与え,ホ-スの挿入作業を実行させる.人間の運動のみを実行した場合と,運動と認識則を移殖した場合を比較すると,作業が成功する位置ずれの範囲は,後者の方が狭いという結果が得られた.すなわち,作業状態遷移の認識則をマニピュレータに移植することの有効性は,示されていない.
次に,著しく柔らかさ,変形しやすさが異なる物体を対象とする作業として,靴下を履く作業を取り上げ,靴下履き作業における人間の運動を実験的に分析した.特に,作業過程がどのような作業状態から成り立ち,状態の遷移をどのように認識するかについて考察した.その結果,靴下履き作業は,a)動作開始から靴下を足先に当てるまでの運動,b)靴下がかかとを越えるまでの運動,c)かかとからくるぶしを越えるまでの運動,d)くるぶしから動作終了までの運動,に対応する4個の作業状態から成り立つことがわかった.また,足の運動が作業に与える影響を調べるために,被験者の足首をテ-ピングにより固定して靴下履き作業を行わせた.その結果,靴下履き作業においては,手のみならず足の運動が重要であることが示された.定量的な分析ならびにマニピュレータへの移植は,今後の課題である.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Hirai,Noguchi,Iwata: "Human-demonstration Based Approach to the Recognition of Process State Transitions in Insertion of Deformable Tubes" Proc.IEEE Int.Conf.on Robotics and Automation. 3. 2006-2011 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Wakamatsu,Hirai,Iwata: "Static Analysis of Deformable Object Grasping Based on Bounded Force Closure" Proc.IEEE Int.Conf.on Robotics and Automation. 4. 3324-3329 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 平井,野口,岩田: "柔らかい管状部品の挿入作業における人間の技能動作の分析とマニピュレータへの移殖" ロボティクス・メカトロニクス'96講演会予稿集. 59-62 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 平井,朴,岩田: "靴下履き作業における人間運動の分析" 第14回日本ロボット学会学術講演会予稿集. 1025-1026 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 若松,荒井,小林,平井: "線状物体のマニピュレーションにおける動的変形の解析" 第14回日本ロボット学会学術講演会予稿集. 103-104 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 和田,平野,平井,川村: "編構造を有する布地のモデリング" 第14回日本ロボット学会学術講演会予稿集. 111-112 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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