研究課題/領域番号 |
08236203
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
田畑 昌祥 北海道大学, 工学部, 助教授 (50091476)
|
研究期間 (年度) |
1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | ポリアセチレン / 液晶 / 非線形光学 / 電場配向性 / スメクチック液晶 / シス体 / Rh錯体 / 立体規則性 |
研究概要 |
これまで我々は、Rh錯体触媒、例えば、[Rh (norbornadienn)C1]2が脂肪族や芳香族アセチレンの立体規則性重合の重合触媒になり、高選択的にシス体のポリアセチレンを与えることを明かにしてきた。脂肪族アセチレン、例えばペンチノエ-ト、HC≡CCH2CH2COORの場合、トリエチルアミンが重合溶媒となり、また助触媒として働くことを明かにした。本研究ではエステルの側鎖としてパラ-メトキシビフェニル基等の液晶の形成に必要なメソ-ゲン基や脂肪族アルキルを有するペンチノエ-トをRh錯体触媒を用いて立体規則的に重合し、生成したシス体のポリアセチレンが液晶性を示すかどうか、またこの新規の新素材が三次の非線形光学材料として有用かどうか詳しくしらべたものである。その結果。Rh錯体触媒を用いて合成した完全シス体のポリアセチレンは溶融石英の三次の非線形光学定数:χ^<(3)>、即ち1.4X10^<-14>esuの値に近く 4.1〜4.0X10^<-14>esu値であることが判った。これはガリト-らの理論の予想と異なり、この理由として生成したポリアセチレンが平らな構造ではなく、ラセン構造をとるためと考えれる。
|