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有機フォトリフラクティブ材料の開発とそのトランジエントホログラムへの展開

研究課題

研究課題/領域番号 08236224
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

横山 正明  大阪大学, 工学部, 教授 (90029281)

研究分担者 平本 昌宏  大阪大学, 工学部, 助手 (20208854)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード有機フォトリフラクティブ / 非線形光学分子 / 分子分散ポリマー / 回折効率の温度依存性 / ガラス転移温度 / 高速応答 / トランジエントホログラム
研究概要

本研究では、高性能有機フォトリフラクティブ(PR)材料の開発をそれを用いた実時間ホログラムの確立を目指し、光電導性と一次の電気光学効果を合わせ持つPR材料形態として、ホール輸送(CT)剤、電荷発生(CG)剤、非線形光学(NLO)分子を種々の高分子バインダーに分散した分子分散系ポリマー膜を取り上げ、それぞれの要素成分のフォトリフラクティブに及ぼす効果について検討している。平成8年度は、非線形光学定数、回折効率ならびに応答速度の温度依存性を詳細に検討した結果、高性能PR材料の設計指針として、「光導電性を損なうことなく、NLO分子の外部電界ならびに形成された空間電界への配向(Orientational Enhancement効果)が可能な分子運動性の確保すること」が重要あるとの結論を得た。この指針に基づいて、高い回折効率が報告されているPVK(poly-N-vinylcarbazole)/TNF(2,4,7-trinitorofluorenone)EtCz(N-ethylcarbazole)/NLO系において、結晶化し易いEtCzに替えて、ホール輸送能を有しかつ結晶化し難い2量体モデル化合物BisCzProを添加することによって、結晶化することなく安定したPRポリマー膜の作成が可能であること、またNLO分子55wt%の導入で回折効率50%を達成、2光波混合における増幅係数として80V/μmで膜の吸収係数をはるかに上回る200cm^<-1>が得られることを見出した。さらに、回折格子形成速度が<100ms以下と云う高速応答が実現し、トランジエントホログラムの実例を示すことによって有機PR材料を用いた実時間ホログラム記録の可能性を強く示唆する結果を得た。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 横山正明: "有機フォトリフラクティブ材料の開発とそのトランジエントホログラムへの展開" Polyfile. 33(385). 45-47 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 横山正明: "有機フォトリフラクティブ材料によるトランジエントホログラム" 光学. (in press).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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