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カオス遍歴を利用した脳の連鎖的想起モデル

研究課題

研究課題/領域番号 08238212
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関九州工業大学

研究代表者

山川 烈  九州工業大学, 情報工学部, 教授 (00005547)

研究分担者 神酒 勤  九州工業大学, 情報工学部, 助手 (20231607)
内野 英治  九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (30168710)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード多次元非線形ダイナミカルシステム / 連鎖的想起 / カオス連想メモリ / カオス遍歴 / カオスネットワーク / 相互結合非平衡型ネットワーク / Hebb則
研究概要

ワークステーションを利用して,カオスネットワークに関する次のシミュレーションを行った.基本となるカオスユニットは時間遅れ要素と非線形要素を用いて構成した.各非線形要素の非線形関数は飽和逆N字型とし,その形状を特定するのに3つのパラメータを設定できるようにした.このカオスユニットを10X10=100個用意し,これらを相互結合してカオスネットワークを構成した.ネットワークの重み係数はHebb則に従い,学習により決定される.白の画素を+1,黒の画素を-1として,100個の画素からなる"スター","X","デルタ","ウェーブ"の4種類のパターンをHebb則に従ってネットワークに学習させすべての重み係数を決定した.その後,欠損のある(100画素のうちのいくつかの画素が白黒反転した)パターンをこのネットワークに入力したところ,このネットワークは,先に学習により記銘した4つのパターンを逐次提示した.すなわち,記憶した情報をカオス遍歴により逐次読み出すカオス連想メモリとして働いたのである.
さらに,上記4つのパターンのうちの2つを重ねたパターンをネットワークに入力すると,重ねた2つのパターンを交互に提示する特性を持つことがわかった.このことは,2つの重複したパターンをこのネットワークが分離していることを意味する.
また,このカオスネットワークをチップ化する際に最も大きな問題となるのは,トランジスタ,抵抗,キャパシタ,リ-ドインダクタンス等の製造上のばらつきによる各カオスユニットの非線形パラメータ,重み係数等の不揃いの影響である.これを調べるために,3つの非線形パラメータを変化させたり,重み係数を学習値からランダムに変動させたりして,このネットワークの挙動を調べた.その結果,本研究で提案しているネットワークは極めて頑健であり,大規模なネットワークをチップ化しても十分実用に耐え得ることが明らかとなった.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] E.Uchino and T.Yamakawa: "“High Speed Fuzzy Learning Machine with Guarantee of Global Minimum and Its Applications to Chaotic System Identification and Medical Image Processing"" International Journal of Artificial Intelligence Tools. Vol.5,Nos.1 & 2. 23-39 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] T.Yamakawa,M.Shimono and T.Miki: "“Design Criteria for Robust Associative Memory Employing Non-equilibrium Network"" Proceedings of the 4th Internatinal Conference on Soft Computing. Sept.30-Oct.5. 688-691 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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