研究課題/領域番号 |
08239202
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
竹内 幸子 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (90251503)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | インスタントン / バリオン / バリオン間力 / 核力 |
研究概要 |
ハドロン及びハドロン多体系の諸性質は、低エネルギー領域では、多くの場合動的な自由度として有効質量を持つヴァレンスクォークのみを考えるだけで充分であり、クォーク反クォーク対や動的なグル-オンの寄与をあらわに考えなくとも、観測量がほぼ説明されることが判っている。その中での例外と見えるU_A(1)問題(η-η'中間子の質量差を計算すると、観測値よりも2百MeV程度小さい値になってしまう問題)は、グル-オンの幾何学的配位(インスタントン)と、互いにフレーヴァー1重項に組んでいる軽いクォークとの結合を考慮すると、解決すると考えられている。このモードを取り入れると、スピン軌道力が1核子励起状態と2核子系で非常に違う強度を示す問題も、P-波バリオンでは解決できている。今回の研究のによって、さらに、1個のバリオンのより高い波の励起状態にもこのモードの影響が強く現れ、問題を解決する方向に質量レベルを動かすこと、また、ストレンジネスを含む1個のバリオンの励起状態に応用して、同様の結果が得られた。これにより、統一された模型を用いて、バリオン間力およびハイパー核の諸性質を、特にスピン軌道力に注目して調べる基礎を作ることが出来た。
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