研究課題/領域番号 |
08239205
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岸本 忠史 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90134808)
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研究分担者 |
江尻 宏泰 大阪大学, 核物理研究センター, 教授 (80013374)
味村 周平 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (10273575)
阪口 篤志 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (70205730)
田村 圭介 福井医科大学, 助教授 (30212046)
野尻 博之 (野海 博之) 高エネルギー物理学研究所, 助手 (10222192)
野呂 哲夫 大阪大学, 核物理研究センター, 助教授 (30164750)
中野 貴志 大阪大学, 核物理研究センター, 助教授 (80212091)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
55,200千円 (直接経費: 55,200千円)
1998年度: 11,100千円 (直接経費: 11,100千円)
1997年度: 29,000千円 (直接経費: 29,000千円)
1996年度: 15,100千円 (直接経費: 15,100千円)
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キーワード | ハイパー核 / ストレンジネス / スピン軌道力 / 非中間子崩壊 / バリオン・バリオン相互作用 / 近距離相関 / クォークの自由度 / ハイペロン核子相互作用 / 非対称弱崩壊 / 偏極 / 弱崩壊 / パリティ非保存 |
研究概要 |
ハドロン(バリオンとメソン)の構成要素がクォークであり、グルーオンが媒介する強い相互作用によって作り上げられていることは今や明白であるが、ハドロン間の相互作用についてはクォークの閉じ込め機構の複雑さもあり、十分な理解が得られていない。核力で成功している中間子論も核子の大きさが見えてくる近距離での相互作用の記述には問題がある。クォークやグルーオンの自由度が存在することは間違いないが、模型に自由度が多くあることも関係して、それを明確に取り出すことは出来ていない。核力をハイペロンまで含めたバリオン間相互作用としてSU(3)の対称性を基礎に拡張することで模型の真価が問える。中間子以外の自由度は近距離においてその特性を表すと考えられるので本計画研究ではハイペロン核子相互作用の中で特に近距離での相互作用に起源をもつと考えられる現象に注目し、以下の研究を行った。 (1)ハイパー核の非中間子崩壊におけるパリティ非保存。 ハイパー核の非中間子弱崩壊(ΛN→NN)は運動量移行(〜0.4GeV/c)が大きく近距離の相互作用が重要である。まず偏極したハイパー核が生成されている事を確認し、崩壊がパリティの破れを伴っていることを明らかにし、その大きさが中間子論の予測とは矛盾することを示した。 (2)Λハイパー核のスピン軌道力を^<13>_ΛCで決定。 Λハイパー核のスピン軌道力は小さいことが知られていたが実験的に値が求まっていなかった。我々はBNLのAGS加速器を用いて^<13>_ΛCを(K^-,π^-)反応で生成し、そのスピン軌道ペア状態のエネルギー差をγ線で測定した。この実験でΛハイパー核のスピン軌道力は一般の原子核の20〜40分の1と極端に小さいことを決定した。 (3)弱相互作用でストレンジネスを生成する実験の推進。 2体のバリオン間の弱相互作用を解明するために(1)の逆反応(pn→pΛ)の測定の準備を行った。弱い相互作用でストレンジネスを生成する実験である。検出器の一部を製作してテスト実験を行い、難しいが実現性が高いことを明らかにした。
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