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亜熱帯前線帯-熱帯モンスーン系の水循環

研究課題

研究課題/領域番号 08241203
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関弘前大学

研究代表者

児玉 安正  弘前大学, 理学部, 助教授 (30205421)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードモンスーン / 梅雨前線帯 / SPCZ / SACZ / 亜熱帯前線帯 / 亜熱帯収束帯
研究概要

梅雨は,アジアモンスーンの一環として起こる東アジアの顕著な降水現象であり,ユーラシア大陸の水・エネルギーフローを特徴づける現象である.本研究では,梅雨前線帯と共に,これまで調査が不十分であった南半球亜熱帯域の降水帯SPCZ(南大洋収束帯)・SACZ(南太平洋収束帯)も対象として,これら3つの亜熱帯前線帯と熱帯モンスーンを結びつける水循環過程を調べた.本年度の研究成果は以下の通り.
1.陸域を除いた水惑星大気大循環モデル内にモンスーン的な(局所的に集中し中心が赤道からやや離されている)熱源を置き,それに伴ってできる亜熱帯前線帯について数値実験を行った.亜熱帯前線帯の発達には,熱源が作る下層の循環による水蒸気輸送と,上層の亜熱帯ジェットのトラフが重要であることがわかった.また亜熱帯前線帯自身の降水による大気加熱をカットする実験を行った結果,前線帯自身の加熱が,前線帯の下層の西風強化に重要であることがわかった.
2.ISCCP/B3データを用いて,SPCZとSACZの周辺域の積乱雲の集合体クラウドクラスター(CC)の活動を調べた.両地域の活動には違いがあり,大陸から離れた海上のSPCZ周辺ではCCは南緯25度より低緯度側のSPCZ付近に存在するが,南米大陸の東岸にあるSACZ周辺ではより高緯度側まで分布しており,大陸の存在がCCの活動に強い影響を与えることがわかった.
3.衛星搭載のマイクロ波放射計SSM/Iデータを用いて,亜熱帯前線帯付近の水蒸気場を調べた.梅雨前線帯では東部と西部で水蒸気量に大きな違いがあること,SPCZやSACZでは緯度による水蒸気量の違いが大きいことがわかった.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kodama,Y-M.: "A subtropical convergence zone (STCZ) simulated in an aqua planet GCM" Proceedings of International Workshop on the Climate System of Monsoon Asia. 201-213 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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