研究課題/領域番号 |
08241222
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
日下 迢 金沢工業大学, 工学部, 教授 (20064454)
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研究分担者 |
鹿田 正昭 金沢工業大学, 工学部, 助教授 (50121249)
川田 剛之 金沢工業大学, 工学部, 教授 (70104768)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 植生指数 / 地形効果 / 数値地形データ / ランドサットTM画像 / NOAA AVHRR画像 / 大気エ-ロゾル |
研究概要 |
可視、近赤外波長帯で観測された衛星データによって山岳地形の植生の季節変動を把握するには問題が生ずる。即ち、エ-ロゾルの場所的、季節的変動による光散乱効果のみならず地形の傾きによる輝度の変化が地表の真の植生指数を推定する時に問題になる。一般には、近赤外と可視波長で撮られたデータの比をとれば地形効果が軽減されると考えられている。しかし、低分解能衛星データの場合、1ピクセル内には種々の傾きをもつ斜面が含まれ、簡単に、可視、近赤外で撮られたデータの比をもっても地形効果の影響を軽減することは難しいと考えられる。 本年度は、この点に注目し、高分解能画像(Landsat TM)から作成された擬似的低分解能画像と低分解能画像(NOAA AHRR)から得られた植生指数に及ぼす地形効果の影響を評価した。 大気の光学的厚さが薄い時には、センサに入射する輝度はγ(入射太陽方向と斜面の法線となす角度のcosineの値)に比例する。γの値は、対象領域の数値地形データから計算される。従って、衛星データから得られる植生指数とγの関係を調べることにより植生指数に地形効果が含まれるかが分かる。検討対象領域は、金沢市近郊の山岳地帯である。使用した数値地形データ(メッシュ間隔50m)は、縮尺1:25,000の地図20枚分である。その結果、擬似低分解能TM画像およびNOAA AVHRR画像から得られた植生指数NVI(Normalized Vegetation Index)、VI(Vegetation Index)の値は地形効果の影響を受けていることが示された。これは、近赤外波長帯では、植生の反射率が高く、一方、可視波長帯におていは、植生の反射率が低く、観測データに含まれる地形の影響が相対的に小さいことに起因していることが明らかになった。
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