研究課題/領域番号 |
08242107
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
馬越 佑吉 大阪大学, 工学部, 教授 (00029216)
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研究分担者 |
河村 能人 東北大学, 金属材料研究所, 助教授 (30250814)
東 健司 大阪府立大学, 工学部, 教授 (50173133)
長谷川 正 東京農工大学, 工学部, 教授 (50005328)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
117,300千円 (直接経費: 117,300千円)
1998年度: 26,700千円 (直接経費: 26,700千円)
1997年度: 30,200千円 (直接経費: 30,200千円)
1996年度: 60,400千円 (直接経費: 60,400千円)
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キーワード | 高速超塑性 / 粒界すべり / 転位 / 非晶質合金 / 金属間化合物 / 変形 / 伸び / 破壊 / アモルファス合金 / 超塑性 / 非平衡材料 / 粘弾性 / ボイド / 非晶質 / 粒界 / メカニカルアロイング / 塑性 / 超素性 / 超微細粒 / m種 |
研究概要 |
非平衡材料の超塑性を、(a)粒界・界面構造、強度と粒界すべりの関係、(b)空洞形成、成長過程と超塑性伸び、(c)転位増殖、運動、消滅過程と歪み緩和等に注目して調べ、その支配因子、変形機構を明らかにすると共に、実用化のための成形・加工技術を確立した。なお、平成8〜10年度に得られた主要な研究成果は下記の通りである。 (1)超微細粒合金に発現する高速超塑性を集中応力緩和の付随調整機構の観点から調べ、粒界すべりと共に、粒界、界面の局部予融解の重要性を指摘すると共に、高速超塑性を発現するための、ミクロ組織学的因子と臨界変形条件を理論的、実験的に明らかにし、高速超塑性の実用化への道を拓いた。(2)微細粒子を含む複相合金において、微細分散粒子は粒成長抑制のみでなく転位の増殖源として働き、粒界すべりのみならず、転位の増殖・運動・消滅過程が高速超塑性に重要な役割を示すことを明らかにした。(3)MG法、固化成形で作製したAl-Mg-Cu複合材料により、空洞形成、成長と変形温度、変形速度、応力-歪み曲線との関係を調べ、超塑性に寄与する粒界すべり、粒内変形の役割を定量的に評価した。(4)不安定微細分散相を有する化合物単結晶において、析出粒子と転位の相互作用による均一変形と応力緩和により、粒界すべりが関与しない異常伸びの発現を見出した。(5)Pd、LaおよびZr基非晶質合金の過冷液体域での超塑性の特徴を調べ、数MPaの低応力、溶融温度の0.6〜0.7、歪み速度10-2s-11〜1s-1、m値が1に近いニュートン粘性を示す超粘塑性を解明した。また、非晶質合金の超塑性発現条件を詳細に調べ、新たな合金系の探索と開発を行った。(6)金属ガラス超塑性、超微細粒合金高速超塑性等の超塑性技術を用い、高強度、高靭性などの優れた機械的性質と優れた磁気的特性を有する合金の加工・成形技術の実用化に成功した。
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