研究課題/領域番号 |
08243221
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
吉村 昌弘 東京工業大学, 応用セラミックス研究所, 教授 (10016826)
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研究分担者 |
八島 正知 東京工業大学, 応用セラミックス研究所, 助手 (00239740)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | BaTiO_3 / CaTiO_3 / SrWO_4 / カーボン膜 / ソフト溶液プロセス / 傾斜機能材料 / チタン |
研究概要 |
溶液と金属基板あるいは基材との界面化学反応によってセラミックスを必要な箇所に薄膜や厚膜などとしてその場(in situ)に作製してセラミックス/金属系傾斜機能材料を作るというプロセスを開発することを目的として、本研究では水熱反応のみならず電気化学反応なども利用した5つの研究を行った。得られた知見は以下の通りである。 (1)チタン合金をCa^<2+>を含むアルカリ溶液中で反応させると表面にCaTiO3膜が生成する。 (2)チタン金属基材をBa^<2+>またはSr^<2+>,Ca^<2+>を含むアルカリ溶液中で処理するとBaTiO_3,SrTiO_3,CaTiO_3あるいはそれらの固溶体が膜状に生成する。この時チタン金属多孔体や厚粉体を用いると孔の内面が一様に酸化物で覆われる。 (3)金属間化合物TiAlやTi基あるいはAl基合金は新しい耐熱高温材料として期待されているが、耐酸化性が大きな欠点である。これらの基材を水溶液中で電気化学的に処理して表面に酸化物被膜をコーティングすると耐酸化性が向上する。 (4)我々は、タングステン基板をBa^<2+>やCa^<2+>を含むアルカリ水溶液中で電気化学処理するとBaWO_4やCaWO_4の結晶が膜状に生成することを見出している。これらの膜は結晶性に優れ、そのままでも蛍光体として作動する。 (5)Si-C-O系、Si-Ti-C-O系の繊維や他の炭化物基材を数百℃の熱水中で処理すると表面に緻密なカーボン膜が生成し炭化物/炭素複合体となる。
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