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プラズマ粉体処理によるミクロ傾斜機能構造を有する熱電材料セラミックスの開発

研究課題

研究課題/領域番号 08243243
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関山口大学

研究代表者

小柳 剛  山口大学, 工学部, 助教授 (90178385)

研究分担者 松原 覚衛  山口東京理科大学, 基礎工学部, 教授 (30025986)
岸本 堅剛  山口大学, 工学部, 助手 (50234216)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード熱電変換材料 / シリコン・ゲルマニウム / セラミックス / プラズマ粉体処理 / 粒界・界面 / ド-ピング / ゼ-ベック効果 / エネルギー・フィルタリング効果
研究概要

本研究では,熱電変換セラミックスの粒界・界面にミクロ傾斜機能構造を形成して,熱電性能を向上させることを目的とした。本年度は,熱電変換材料セラミックスの粒界に不純物をド-ピングすることによる粒界・界面でのポテンシャル障壁の制御を目的として,B_2H_6プラズマ処理したSiGe粉体を用いたセラミックスを放電プラズマ焼結法により作製し,その熱電気的特性を調べた。また,BをドープしたSiGe粉体をSiH_4プラズマ中で処理することにより,SiGeセラミックスの粒界にSiGeよりバンドギャップの大きなSiリッチ層を設け,エネルギー・フィルタリング効果による熱電性能向上についても研究を行った。
1.B_2H_6プラズマ処理したSiGeセラミックスに関しては,キャリア(正孔)密度pが10^<20>cm^3に達するほどまでBをドープすることができ,大幅に電気伝導率σを向上させることができた。これらの試料の移動度μの測定から,粒界でのポテンシャル障壁φを見積もり,pが増加するにつれて,φが単調に減少することを明らかにした。しかし,粒界にBが偏析した構造もつ焼結がまだ行われていないために,プラズマ処理した試料と未処理試料とでは,ポテンシャル障壁φの高さには違いが見られなかった。
2.SiH_4プラズマ処理したSiGeセラミックスに関しては,粒界に形成されたSiリッチ層によるポテンシャル障壁によって,低エネルギーキャリアの伝導が阻害されるエネルギー・フィルタリング効果によるものと考えられるゼ-ベック係数Sの増大が観測された。
以上の結果から,プラズマ粉体処理により,熱電変換材料セラミックスの粒界・界面に微細構造を制御して,熱電性能の向上が図られることが可能であることがわかった。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 岸本堅剛: "プラズマプロセス技術による熱電変換材料の微細構造制御" 材料科学. 33. 54-60 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] K.Kishimoto: "Effects of Plasma Treatment on Thermoelectric Properties of Si_<80>Ge_<20> Sintered Alloys" Proceedings of the 4th International Symposium on Functionally Graded Materials. (発表予定). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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