研究課題/領域番号 |
08245102
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | (社)北里研究所 (1998-1999) 東京工業大学 (1996-1997) |
研究代表者 |
桑嶋 功 (桑島 功) 北里研究所, 生物機能研究所, 部長 (50016086)
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研究分担者 |
鈴木 啓介 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (90162940)
奈良坂 紘一 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (50016151)
伊藤 嘉彦 京都大学, 大学院・工学研究科, 教授 (40026018)
向山 光昭 東京理科大学, 理学部, 教授 (60016003)
野依 良治 名古屋大学, 大学院理学研究科, 教授 (50022554)
金岡 祐一 富山女子短期大学, 学長 (50001029)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
29,300千円 (直接経費: 29,300千円)
1999年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1998年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
1997年度: 8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
1996年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
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キーワード | 高次構造 / 天然有機化合物 / 実践的分子変換法 / Total Synthesis |
研究概要 |
本特定領域研究の当初の目標であった高次構造天然物の合成研究では、制癌活性物質として注目を集めているタキソール、細胞周期阻害剤であるラジシコール、アリールC-グリコシド抗生物質のラビドマイシン、海産微量毒ポリカバノシドA、IL-6活性阻害を示すマジンドリン、スクアレン合成酵素にな強力な阻害活性を示すザラゴジン酸A、海産環状ペプチドであるアンチラトキシン、強力な抗腫瘍活性を持つフレデリカマイシン、抗HIV活性テルペスタシン、テトラミン酸系抗生物質チランダマイシンBを始め、多くの高次構造を含む生理活性天然有機化合物の全合成が達成された。ケダシジンの様なエンジイン型天然物並びにシガトキシンの様な環状ポリエーテル型天然物の合成研究にも顕著な進展が見られた。 また、有機分子構築法の研究に当たっては、含窒素複素環化合物、環状ポリエーテル構造、鎖状ポリオール、不斉4級炭素など天然有機化合物の重要な構成ユニットの選択的構築法の開発研究が行われ、多大の成果を得た。この成果は今後の高次構造天然物合成の新たな局面の展開に繋がっていくものと期待される。 分子変換法の開発研究では、炭素-炭素多重結合の高選択的官能基化、炭素骨格の効率的構築法、触媒的不斉合成プロセス、不斉触媒の設計、高選択的官能基変換などを始め多くの有用な選択的分子変換法の開発が達成された。 本最終年度には、これらの中から、10件のテーマに関して、成果公表を兼ねたシンポジウムを平成11年7月2日、早稲田大学国際会議場にて開催した。
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