• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

電子移動に基づく新しい環化反応を用いた中員環を有する天然有機化合物の合成

研究課題

研究課題/領域番号 08245225
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

吉田 潤一  京都大学, 工学研究科, 教授 (30127170)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードカチオン環化 / 電子移動
研究概要

本研究の目的は,電子移動反応の特長を生かした新しいカチオン環化反応を確立するとともに,これを鍵反応として,中員環骨格を有する生物活性天然物の合成を行うことである。
まず,β位のスズなどを制御基として用いて酸素や窒素などのヘテロ原子からの電子移動を行うことにより,隣接する炭素上にカチオン種が中性条件下で,しかもフルオロボレート等の求核性の極めて低いイオンを対アニオンとして発生できることを明らかにした。このような概念に基づいて,電極上電子移動反応により発生させた炭素カチオン種に対して,分子内の炭素-炭素二重結合などを求核剤として反応させると,6員環や7員環が容易に形成できることも明らかにした。
さらにこの反応の立体選性について詳しく検討した結果、スズなどの制御基の種類と生成物の立体化学との間に密接な関係があることがわかった。従って、この反応では炭素-制御基が切断をうける前にオレフィンなどとの結合が形成され始めると推定され、遊離のカチオンを経由していなことが示唆された。
このような電子移動に基づく新しい環化反応をタキソ-ルなど中員環構造を有する生物活性天然有機化合物の合成に応用することを試みているが、まだ8員環形成など直接の骨格形成を実現するに至っていない。今後、環化の際の立体配座の精密制御等を行うことによって、望む環化反応を達成できると期待している。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Masanobu Sugawara: "Anodic Oxidation of Carbamates Using Organothio Groups as Electroauxiliaries" Electrochemica Acta. (in press).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi