• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

官能基選択的求核剤の開発と利用

研究課題

研究課題/領域番号 08245226
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

内本 喜一朗  京都大学, 工学研究科, 教授 (90025958)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1996年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
キーワード官能基選択性 / アルキリデン化反応 / 二金属置換アルカン / ヨードヒドリン / アセト酢酸エステル / アルデヒド / ケトン / 二塩化チタン
研究概要

アルデヒド共存下に1,1-ジヨードアルカンに二ヨウ化サマリウムを作用させると、有機ハロゲン化合物が還元されて生成するα-ヨードアルキル求核剤がアルデヒドと反応してヨードヒドリンを高立体選択的に与える。この反応の特徴は、アルデヒドがα位に立体中心を持つ光学活性化合物の場合に、アキラルな1,1-ジヨードアルカンから生成する求核剤はキラルな反応剤として作用する。このようにして、3連続炭素原子の立体構造を95%以上の選択性で制御した生成物が得られる。基質として用いた光学活性アルデヒドの立体中心のみがこの反応系に存在しているにもかかわらず、炭素鎖形成に関与する二つの炭素原子の立体構造を制御する新しい形の不斉合成反応が開拓されたことになる。これとは別に、αブロモ酢酸エステルに二ヨウ化サマリウムを作用させると、δ-ジヨードサマリオーβ-オキソブタン酸エステルが位置選択的に生成することを見出しており、この中間体を利用したジケトエステル、ヒドロキシケトエステルなどの合成法を開拓した。一方、現在投稿準備中の研究では、カルボニル基選択的オレフィン化法を開拓している。この反応は、gem-ジメタル剤の開発に基づくものである。まず、ジヨードメタンに触媒量の鉛を含む亜鉛を作用させてBis(iodozincio)methaneを効率よく合成できることを明らかにした。ついで、カルボニル化合物に作用させて、カルボニル基のメチレン化を行わせることを研究し、アルデヒドとは高収率で反応するがケトンには殆ど反応しないこと、この二金属活性種に二塩化チタンを作用させて得られる反応剤はケトンと反応して高収率でメチレン化体を与えることを明らかにし、新規官能基選択的反応オレフィン化として継続して研究を進める計画である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] S.Matsubara: "A Samarium-Mediated,Highly Stereoselective Reaction of 1,1-Dihaloalkanes with Aldehydes : Generation of a Chiral α-Iodoethyl Building Block" Angew.Chem.Intern.Ed.Engl.,. 36. (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] K.Utimoto: "Ethyl δ-Diiodosamario-β-oxobutanoates,Generation by the Reaction of Ethyl Bromoacetate with Samarium Diiodide and Synthetic Applications" Bull.Soc.Chim.France. (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi