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タキリ-ルの合成を指向した新しい骨格変換法

研究課題

研究課題/領域番号 08245228
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

垣内 喜代三  大阪大学, 工学部, 助教授 (60152592)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードタキソ-ル / 骨格変換 / 架橋中員環構造
研究概要

特異な4環性構造を有し強力な抗ガン作用を示す天然物タキソ-ルは、天然からの供給が微量のために、効率の良い合成法の開発が急務となっている。本研究では、7-4縮環型ケトンの骨格転位による架橋9員環構造への環再編成法とキレーションコントロールによる選択的環拡大法からなる架橋10員環構造(タキソ-ルのAB環部)の新しい合成法の開発を目的とした。まず手始めにモデル研究として、すでに確立している架橋8員環構造構築法をもとに、7-イソプロピルビシクロ[5.2.0]ノナン-2-オンの骨格転位を検討したところ、予期した反応が生起し、目的の架橋9員環構造を有する10,10-ジメチルビシクロ[5.2.1]デカン-2-オンが得られることがわかった。さらに、この反応を4員環上にエキソメチレン基を有する7-4型ケトン誘導体に適用するために基質の合成を試みたが、この合成は困難であることが判明した。そこで、別ルートとして、5-4縮環型ケトンの骨格転位により架橋7員環構造を構築し、ついで架橋10員環構造に環拡大することとした。5-イソプロピルビシクロ[3.2.0]ノナン-2-オンの転位は予想通り進行し、架橋7員環構造の8,8-ジメチルビシクロ[3.2.1]オクタノンが効率よく得られることが明らかとなった。また、7-4型の場合とは異なり、5-4型ケトンでは4員環上のエキソメチレン誘導体の合成が簡単にできることもわかり、現在、次の骨格転位および環拡大による架橋10員環構造の構築を検討している。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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