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天然物合成のための高選択的炭素-炭素結合生反応の開発

研究課題

研究課題/領域番号 08245232
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

神戸 宣明  大阪大学, 工学部, 助教授 (60144432)

研究分担者 園田 昇  大阪大学, 工学部, 授 (20083983)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードテルル-金属交換反応 / ビニルテルリド / ビニル亜鉛化合物 / ビニルアルミニウム化合物 / 炭素-炭素結合生成反応
研究概要

本研究は、テルル-金属交換反応を用いることにより、ビニル亜鉛およびビニルアルミニウム化合物の効率的な生成法を開発し、高選択的な炭素-炭素結合生成反応に応用することを目的として行った。種々のビニルテルリドとジエチル亜鉛との反応を検討した結果、THF等の配位性溶媒を用いることにより、テルル-亜鉛交換反応が室温で効率よく進行することを見いだした。本反応では二重結合の異性化がほとんど起こらないため、シス体およびトランス体のビニルテルリドから、対応するビニル亜鉛化合物が選択的に生成する。本反応は、ハライド塩の存在しない条件下でビニル亜鉛化合物を効率よく生成させる方法として有用であると考えられる。また同様の手法により、ビニルテルリドとトリエチルアルミニウムから、対応するビニルアルミニウム化合物を効率よく生成させることに成功した。この反応は、上記の反応とは異なり、配位性の溶媒中ではほとんど進行せず、クロロホルム等の非配位性極性溶媒中で効率よく進行する。また、本反応では、二重結合の立体が完全に保持される。これらの反応の合成化学的利用として、パラジウム錯体およびヨウ化銅を用い、上記の反応により生成されたビニル金属種とアリールハライドおよびアリルハライド類とのカップリング反応を検討した。その結果、炭素-炭素結合生成反応が効率よく進行し、対応するオレフィン類が良い收率で生成した。これらの反応では、ビニル金属種を単離することなく一連の反応を同一の反応容器中で行えること、およびビニルテルリドの二重結合の立体化学が生成物に完全に反映されることから、これらの反応は立体選択的にオレフィン類を生成する簡便な手段として、合成化学上有用であると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Nobuaki Kambe他2名: "Tellurium-Zinc Exchange Reaction.A New Praparative Method of Alkenylzinc Reagents" Tetrahedron Lett.37(27). 4741-4744 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Nobuaki Kambe他2名: "A New Preparative Method of Alkenylaluminum Reagents via Tellurium-Aluminum Exchange Reactions" Synlett. (8). 779-780 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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