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高エナンチオ選択的触媒機能をもつキラル高分子の研究

研究課題

研究課題/領域番号 08246250
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京理科大学

研究代表者

そ合 憲三  東京理科大学, 理学部, 教授 (90147504)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード不斉合成 / キラル高分子 / 不斉触媒 / 不均一系触媒 / イミン / 不斉アルキル化反応 / アルコール / ジアルキル亜鉛
研究概要

本研究では、キラルなモノマーを用いる共重合反応により、1g当たりに含まれるキラルな活性部位の量がさらに多い高分子を合成し、イミンおよびアルデヒドの不斉アルキル化反応における高エナンチオ選択的な触媒機能をもつキラル高分子を開発することを目的とする。
キラルなモノマーは、N-アルキルノルエフェドリンに塩化ビニルベンジルを作用させて合成した。はじめにジフェニルホスフィニルイミンのジエチル亜鉛による不斉エチル化反応について検討した。キラルなモノマー存在下での不斉エチル化反応では、対応する光学活性ホフフィニルアミンが高エナンチオ選択的(不斉収率88-95%e.e.)に得られた。
つぎに、キラルなモノマーをスチレンおよびジビニルベンゼンと共重合させてキラルな高分子を調製し、その存在下で不斉エチル化反応を行ったところ、エナンチオ選択性が最高88%e.e.であり、ほぼキラルなモノマーを用いた場合と同程度に高エナンチオ選択的であることを明らかにした。キラルな共重合体は、容易に生成物との分離ができ、回収したキラルな共重合体を再度不斉アルキル化反応に用いた場合でも高エナンチオ選択的に対応する生成物が得られた。
さらに本研究では、共重合反応により調製したキラル高分子が、イミンの不斉アルキル化反応をきわめて高エナンチオ選択的に行う機能をもつことをはじめて示すことができた。また、ジエチル亜鉛によるアルデヒドの不斉エチル化反応を、共重合により調製したキラル高分子を不斉触媒として用いて検討した。キラル高分子の架橋剤の種類について検討したところ、光学活性な1-フェニルプロパノールが良好な不斉収率で得られた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Takefumi Suzuki: "N-Alkyl-N-vinylbenzylnorephedrines and Their Copolymers as Chiral Ligands for the Highly Enantioselective Ethylation of N-Diphenylphosphinylimine" Tetrahedron : Asymmetry. 7巻9号. 2519-2522 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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