研究課題/領域番号 |
08248216
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
田川 健吾 福井大学, 工学部, 教授 (90206904)
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研究分担者 |
石川 浩一郎 福井大学, 工学部, 助教授 (50168192)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1996年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 学校体育館 / 地震被害 / 兵庫県南部地震 / 震災の帯 / 荷重係数 / 信頼性指標 / 確率過程 / 組み合わせ |
研究概要 |
学校体育館は大スパン構造で、屋根構造が軽量なので、相対的に積雪荷重の影響を受けやすいと考えられる。世紀的な大地震の洗礼を受けた多数の学校体育館の被害の実態を分析検討する事で、学校体育館の地震荷重に対する耐震構造モデルを確定し、地震荷重との因果関係を説明することができれば、それを積雪と地震の組み合わせ荷重に応用し、多雪地域の学校体育館の耐震安全性あるいは信頼性を議論する事ができる。 昨年度は宝塚市内の35学校体育館を実地調査し、その被害を簡単な耐震診断法で分析した。その結果学校体育館が他の一般建築物に比べて相対的に耐震性が高いことが耐震指標値の上から数値的に明らかとなったが、その耐震指標値、さらに耐震指標値の拠って来る原因が、学校体育館によってかなりばらつくことが分かった。本研究の前半では、神戸市、芦屋市、西宮市、伊丹市、尼崎市にわたるいわゆる震災の帯地帯を中心に、合計78校の学校体育館を昨年度と同様に調査・分析した。これらの結果を昨年度の結果と比較検討し、学校体育館の耐震性についてその特性をさらに追求している。一方、積雪地域の学校体育館の耐震設計に当たって、地域の積雪荷重と地震荷重を確率統計的立場から検討し、積雪と地震の組み合わせ下での両荷重に乗じられる設計用荷重係数を、要求される構造信頼性から合理的に定めなければならない。本研究の後半では、両荷重をマクロ的な時間変動を伴う定常確率過程とし、その組み合わせ下におけるレベル超過確率を、必要な構造信頼性に対して計算し、これに対応する両荷重の設計用荷重係数の相関関係を求めた。これらの相関図は、昨年度実施した、両荷重が時間変動を伴わない通常の確率変数とした場合の結果と比較し、現行設計法の下で学校体育館の構造信頼性に及ぼす両荷重係数の影響を検討した。
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