研究課題/領域番号 |
08249204
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
川戸 佳 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (50169736)
|
研究分担者 |
太田 善浩 東京農工大学, 工学部, 講師 (10223843)
|
研究期間 (年度) |
1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | チトクロムP450 / 電子伝達 / NO合成酵素 / 副腎皮質 |
研究概要 |
(1)副腎皮質においてチトクロムP450sccと、NADPHからこの蛋白質に電子を伝達する蛋白質、アドレノドキシン還元酵素(ADR)とアドレノドキシン(ADX)の電子伝達相互作用を、ADR及びADXの蛋白回転運動を測定することで明らかにした。ADR及びADXはリン光色素エリスロシンで標識し、リン光異方性を測定した。P450sccリポソームにADXとADRを加えた系に、精製した抗P450scc抗体を加えP450sccを凝集させると、ADXとADRの回転運動はともに大きく低下した。このことから、10%くらいがP450scc+ADX+ADRという一時的な三者会合体を形成していることが明らかになった。(2)P450sccの蛍光コレステロール基質(コレステロールレゾルフィン)を用いて、生きた副腎皮質細胞中のP450sccのコレステロール代謝活性を時間分解し空間分解して測定する方法を開発した。NADPH刺激により発生する振動型のCa信号は、1分以内にP450scc活性を増加させるのにたいして、ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)刺激によって発生する大型Caスパイクに振動が乗った形のCa信号は、3時間かかってやっとP450scc活性を増加させる。ACTHはエンドソーム輸送を活性にして、P450sccの基質コレステロールをミトコンドリアに運ぶことを活発にすることが原因らしい。(3)ブタ脳から精製したNO合成酵素(NOS-1)のヘム・COフラッシュホトリシスを行った。CO再結合緩和時間は、L-アルギニンの存在下では8.3ミリ秒の単一指数関数緩和であったが、L-アルギニン非存在下では1.5ミリ秒と16.9ミリ秒の2指数関数であった。
|