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カテコール体ジオキシゲナーゼの補因子にはなぜ2価鉄を3価鉄の2種があるのか

研究課題

研究課題/領域番号 08249217
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

堀池 喜八郎  滋賀医科大学, 医学部, 教授 (80089870)

研究分担者 石田 哲夫  滋賀医科大学, 医学部, 助手 (10176191)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードカテコール / オキシゲナーゼ / 酸素添加酵素 / ジオキシゲナーゼ / 二原子酸素添加酵素 / 金属酵素 / 非ヘム鉄 / 酸素の活性化
研究概要

カテコール環を開裂する二原子酸素添加酵素は,intradiol型とextradiol型とに分類される.前者は補因子として非ヘムFe^<3+>を含み,各種分光法の適用が容易であるが,extradiol型酵素は補因子が非ヘムFe^<2+>であり,可視部に吸収がなく,ESRも示さず,分子論的研究が遅れている.
カテコール2,3-ジオキシゲナーゼはextradiol型の酵素で,我々はPseudomonas putida mt-2由来の本酵素遺伝子を大腸菌で大量発現させ,初めて完全なホロ酵素を得た.拮抗阻害剤であるο-ニトロフェノールとの複合体の結晶は,アセトンを安定化剤とした場合の針状とは異なり,板状であった.ο-ニトロフェノールはホロ酵素にサブユニット当たり1:1で強く結合した.その吸収スペクトルはアニオン型であり,さらに長波長領域に幅広い吸収帯が出現した.複合体の共鳴ラマンで,ニトロ基の対称伸縮振動による1334cm^<-1>のピークが1328cm^<-1>へ低波数シフトした.近赤外の900nmの吸収はニトロフェノールの結合で変化しなかった.以上から,ニトロフェノールアニオンは活性部位のFe^<2+>と電荷移動錯体を形成し,その結果,電子の局在性が高まるが,d_x^2-_y^2オ-ビタルは安定なままであることが示され,extradiol型酵素ではカテコールのLUMOの重要性が示唆された.
一方,ドーパミンβ-モノオキシゲナーゼは銅依存性の一原子酸素添加酵素(4量体)であるが,低濃度DTTでサブユニット間S-S結合のみを選択的に切断できること,その際活性や4次構造には変化がないことを示した.さらにウシ副腎1個からの迅速酵素精製法を開発し,天然の変異酵素(遺伝子の多様性)を見いだした.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Ishida,T.: "Selective cleavage and mudification of the intersubunit disulfide tundo of bovine dopamine β-munooxygenase" J.Biochem.120. 346-352 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Narita,M.: "A natural variunt of borine dopamine β-munooxygenase with phchylanine as residue 208" FEBS Lett.396. 208-212 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Horiike,K.: "Stoichiometry of the water mulecules in glucore oxidation reusited." Biochem.Educ.24・(1). 17-20 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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