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結合タンパク質によるカルモジュリンのCa^<2+>感受性調節機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 08249240
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関藤田保健衛生大学

研究代表者

谷口 寿章  藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 助教授 (10257636)

研究分担者 林 宣宏  藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 助手 (80267955)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードカルシウム / 情報伝達 / 一酸化窒素合成酵素 / カルモジュリン
研究概要

一酸化窒素合成酵素(NOS)の3つのアイソザイムにおいて、それらの酵素活性の調節において重要な役割を果しているカルモジュリンとの相互作用の様式は、アイソザイムにより大きく異なっている.我々はカルシウムに感受性を示さないマクロファージ型NOS、及びカルシウムに感受性を示す内皮細胞型のNOSそれぞれのカルモジュリン結合部位に相当するペプチドを合成し、それらとカルモジュリンとの結合を円偏光二色性、核磁気共鳴、蛍光、滴定型カロリメトリーなどの生物物理学的手段を用いて解析した.その結果、マクロファージ型NOSのカルモジュリン結合部位はカルシウム存在下では数nMという高い親和性でカルモジュリンと結合すること、カルシウム非存在下においても数十nMというやはり高い親和性でカルモジュリンと結合するとこが明らかとなった.一方内皮細胞型NOS由来のペプチドは、カルシウム存在下のみにカルモジュリンと親和性を持ち、通常のカルモジュリン結合タンパク質の性質を示した.また立体構造の解析により、これらのペプチドは水溶液中では完全なαヘリックス構造ではないが、nascent(未熟な)αヘリックス構造とも言うべき構造を取り、カルモジュリンとの結合によってαヘリックス構造が安定化されることが見出された.マクロファージ型NOS由来のペプチドはカルシウムのあるなしに関わらずカルモジュリンとαヘリックス構造を取り結合し、多くのカルモジュリン結合タンパク質の中でユニークな存在であるとが明らかとなった.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] M.Matsubara,et al.: "Interaction of Calmodulin Binding Domain Peptides of Nitric Oxide Synthase with Membrane Phospholipids: Regulation bu Protein Phosphorylation and Ca^<2+>-Calmodulin" Biochemistry. 35. 14651-14658 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] N.Hayashi,et al.: "Circular Dichroism and ^1H Nuclesr Magnetic Reasonance Studies on the Solution and Membrane Structure of GAP-43 Calmodulin-binding Domain." J.Biol.Chem.272. 7639-7645 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Saijo,et al.: "Production,Crystallization and Preliminary X-ray Analysis of Rabbit Skeletal Muscle Troponin Complex Consisting of Troponin C and Fragment (1-47) of Troponin I." Protein Sci.(印刷中). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] D.R.Marchak(編): "Techiniques in Protein Chemistry VIII" Academic Press New York(印刷中), (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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