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ノックアウトマウスを用いたホメオティック遺伝子の機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 08252204
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関新潟大学

研究代表者

里方 一郎  新潟大学, 医学部附属病院, 講師 (70170800)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1996年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
キーワードMsx1 / Msx2 / Msx3 / Hoxa10 / ノックアウトマウス
研究概要

1.Msx3ノックアウトマウスの作成
約13kbのMsx3のゲノム遺伝子フラグメントを用いてtargeting vectorを作成した。当初、ホメオボックスを有するexon2を含む3kbのフラグメントを除いたtargeting vectorを用い、G418とGANCによるpositive-negative selectionを行ったが、homologous recombinantは得られなかった。そこで、ホメオボックスを含む1.8kbのフラグメントを除いたtargeting vectorに作成し直したところ、個数のhomologous recombinantsが得られた。これらのhomologous recombinantsをBALB/cおよびC57BL/6マウスのblastocystにmicroinjectionし、キメラマウスを作成した。現在、成体に成長するのを待っているところで、今後、germline transmissionしたキメラマウスを野生型マウスと交配することにより、ヘテロ接合体およびホモ接合体を得る予定である。
2.Msx2とアポトーシス
Msx2ノックアウトマウスでは、歯上皮の発生異常が生じた。TUNEL法を用いて歯の発生過程でのアポトーシスを調べたところ、Msx2ノックアウトマウスでは、野生型で認められる歯上皮でのアポトーシスが全く認められなかった。アポトーシス関連遺伝子のBcl-2、Bcl-x、p53の歯上皮での発現を調べたところ、Bcl-2およびBcl-xの発現が著明に増強していたが、p53の発現は野生型と差が認められなかった。Msx1・Msx2ダブルノックアウトマウスでは肢芽の指間組織のアポトーシスも抑制されていた。Msx2は、Bcl-2およびBcl-xの発現を抑制することによりアポトーシスを誘導する機能を有することが推測された。現在、in vitroの実験系での証明を試みている。
3.無脳症(神経管閉鎖不全)、心奇形、唇・口蓋裂、四肢の奇形の分子機構の解明
研究計画調書に記載した実験計画にしたがって、関連遺伝子の発現をMsx1およびMsx2のノックアウトマウス組織で調べているが、実験途中にあり、現在のところ一定の結論は得られていない。
4.Msx1、Msx2、Hoxa10の下流遺伝子のクローニング
それぞれのノックアウトマウス組織を用いたdifferential display法により、ノックアウトマウス組織で発現量が減少あるいは増加する遺伝子をいくつか得ることができた。ほとんどが新規の遺伝子であるため、遺伝子ライブラリーのスクリーニングおよびin situ hybridizationによる解析を進めているところである。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Richard Maas: "The role of Msx genes in mammalian development" Annals of the New York Academy of Sciences. 785. 171-181 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Gail Benson: "Mechanism of reduced fertility in Hoxa-10 mutant mice : uterine homeosis and loss of maternal Hoxa-10 expression" Development. 122. 2687-2696 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] YiPing Chen: "Msxl controls inductive signalling in mammalian tooth development" Development. 122. 3035-3044 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 里方一郎: "ノックアウトマウスを用いたホメオボックス遺伝子MsxlおよびMsx2の機能解析" 組織培養. 22. 512-515 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 里方一郎: "Msx1およびMsx2遺伝子のノックアウトマウス" 実験医学. 14. 2827-2829 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 里方一郎: "Msx遺伝子と上皮一間葉間のシグナル伝達" 細胞工学. 16(印刷中). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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