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哺乳類中枢神経系の発生におけるPOU転写因子の機能

研究課題

研究課題/領域番号 08252212
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関(財)癌研究会

研究代表者

美野輪 治  財団法人癌研究會, 癌研究所細胞生物部, 研究員 (00181967)

研究分担者 岡田 斉  財団法人癌研究會, 癌研究所細胞生物部, 研究員 (20280620)
高野 洋志  財団法人癌研究會, 癌研究所細胞生物部, 研究員 (00241555)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1996年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
キーワードPOU転写因子 / Brn-1遺伝子 / Brn-2遺伝子 / Brn-4遺伝子 / 海馬 / ジーンターゲティング / 高度難聴
研究概要

本研究では、Class III POU転写調節因子群(Brn-1,Brn-2,Brn-4)の哺乳類の神経発生、特に中枢神経系の神経系譜の決定と制御における機能の解明を目的として、これらの遺伝子が欠損したマウスを樹立し、その解析を行っている。
Brn-1欠損マウスの解析からは中枢神経系の組織学的解析から海馬の層構造に異常があることが判明し、Brn-1が海馬の形成に重要な機能を有することが明らかとなったが、中枢神経系他の多くの領域では異常は明らかでなかった。また、生後48時間以内に死亡する原因が腎不全であることを突き止めた。腎臓でも、Brn-1が機能していることは興味深く、現在免疫組織化学等によりこれらの詳細な解析を行っている。
Brn-4欠損マウスは高度難聴となることが、生理学的解析(ABR,AP等)から明らかとなった。現在、聴覚系を中心に組織学的解析を行っている。
我々はさらにBrn-1欠損マウスとBrn-2欠損マウスの交配により両遺伝子を欠損したマウスを作成した。Brn-1,2二重欠損マウスは生直後に死亡し、中枢神経系の組織学的解析から、各遺伝子の単独欠損マウスでは認められない新たな異常を発見した。これはBrn-1,Brn-2遺伝子の機能的代償性を示すものでありその詳細な組織学的解析により、その詳細な機構が解明されることが期待される。
今後はBrn-1,Brn-2,Brn-4遺伝子の二重、三重欠損マウスを作製し解析することにより、これらの遺伝子の機能の全貌が明らかになるであろう。また、これらの各変異マウスから抽出したRNAを用いたDifferntial Display法により、クラスIII POU転写調節因子群の標的遺伝子の同定を試みる予定である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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