研究課題/領域番号 |
08254215
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
八杉 貞雄 東京都立大学, 理学部, 教授 (70011591)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1996年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | ニワトリ胚 / 内胚葉 / 消化器官 / 転写因子 / 形態形成物質 / 成長因子 / 組織間相互作用 |
研究概要 |
本研究の課題は、ニワトリ初期胚において、胚葉が成立し、胚葉内に領域性が確立し、さらにそれぞれの領域が本来の発生運命に従って分化するプロセスの分子機構を明らかにすることである。とくに内胚葉が成立し、消化器官上皮を形成し、各器官ごとに形態的にも分子的にも分化する過程に注目して研究を進めている。平成8年度においては、消化管内胚葉性上皮に特異的に発現する遺伝子、特に転写因子や形態形成因子遺伝子についてその発現パターンと消化管間充織による発現制御を詳細に検討した。さらに、間充織に特異的に発現する遺伝子を単離し、上皮によるその発現制御を実験発生学的に検討した。検討した遺伝子は、転写因子HNF-3β、cGATA-5、cSox2、fra-2でこれらの転写因子の発現パターンから消化管上皮の領域と個々の消化器官の分化とが密接に関連していることが想定される。15EA02:また形態形成物質sonic hedgehog(shh)は消化管のほぼ全長にわたって発現するが、このようなshhの発現と、種々の器官でshhと関連して発現するといわれるBMPの発現を比較した。前胃腺の形成は前胃と肺の間充織によって維持・促進されることが確認さているが、これらの器官には、誘導作用の存在する発生段階に、BMP-2の発現が観察される。このことから、BMP-2は、前胃腺の形成、ひいてはshhの発現停止をもたらす物質であることが示唆される。さらにEGFが前胃内腔上皮への分化を促進すること、その作用はおそらくautocrineであることを明らかにした。EGFリセプターはまさに内腔上皮と腺上皮の分化が進行する時期に発現することも、この考えを支持する。
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