研究課題/領域番号 |
08254216
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
内山 英穂 横浜市立大学, 理学部, 助手 (10221110)
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研究分担者 |
大関 泰裕 横浜市立大学, 理学部, 助手 (70275022)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | アフリカツメガエル / 中胚葉誘導 / アクチビン |
研究概要 |
本研究ではアフリカツメガエル胚の発生におけるアクチビンの役割をさらに探るため、はじめに抗アクチビン抗体を作成して胚中でのアクチビン様抗原の分布を調べ、次いでアクチビンの活性を抑制する遺伝子の過剰発現を行って、胚発生への影響を調べた。 まずアクチビンAおよびBのC末端側のアミノ酸13残基に対するウサギ抗血清をアフィニティー精製し,交差性の見られない抗体を得た.この抗体を用いてツメガエル成体脳下垂体を染色した。抗アクチビンA抗体は下垂体の一部を弱く染めただけだったが、抗アクチビンB抗体は脳下垂体前葉を幅広く染色した。この染色される細胞は、LH細胞、TSH細胞、GH細胞であった。この結果はラットや金魚との共通点を含みながらも相違点をもっていた。同抗体を用いて卵母細胞および胚を染色すると、胚全体にシグナルが見られ,背側および腹側陥入部位の染色がやや強かった。電子顕微鏡による観察の結果、染色部位の少なくとも一部は卵黄小板内であった。 次にドミナントネガティブアクチビン受容体のmRNAの注射を行った。背側帯域に注射すると、尾が短縮し2本に別れて背側へと反り返った。植物極に注射すると頭部及び眼の縮小が見られ,腹側帯域に注射すると、適度なdoseの時に2次胚が形成された。フォリスタチンを背側帯域および植物極に注射したときには陥入阻害が見られ、尾が縮小して腹側へ湾曲した。腹側帯域に注射すると、2次胚の形成が見られた。この2次胚の内部には、体節、前腎、間充織、脊索が見られた。フォリスタチンによる2次胚形成能は、BMP4mRNAの同時注入により抑制された。フォリスタチンを腹側帯域に注射すると、注射部位にgoosecoidやNCAMが発現すること、およびBMP4の同時注射によりこれらの遺伝子発現が抑えられることがわかった。
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