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省資源・環境保全型農業としての不耕起栽培の確立-特に作物の生産に深く関わる微生物生態を中心として-

研究課題

研究課題/領域番号 08255243
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関鹿児島大学

研究代表者

金沢 晋二郎  鹿児島大学, 農学部, 助教授 (10011967)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード不耕起栽培 / 省資源型農業 / 土壌有機物 / 環境保全型農業 / 土壌微生物バイオマス / 土壌酵素 / 土壌微生物
研究概要

研究成果
1.収量
日本の火山灰畑不耕起栽培における収量は,定法の耕起と比べてほぼ同じであった.一方水田不耕起栽培の水稲収量は,初年目は定法の耕起の方が多少とも高かったが,2年目から明瞭に不耕起の方が高くなった.従って,不耕起栽培における収量は,畑作物および水稲ともに低下しないことが認められた.
2.土壌有機物量
わが国の畑不耕起栽培は,土壌有機物量を明瞭に増大させ,特に土壌表層(5cm以上)で顕著であった.また増大効果は作土層全体(25cmの深さ)に迄及んでいた.水田不耕起においても畑不耕起ほど顕著ではないが,ほぼ同じ現象が認められた.従って,不耕起栽培は化学多投の近代農法と異なり,土壌有機物を富化させる土壌生態防除型農法であると言える.
3.土壌微生物数およびそのバイオマス窒素量
不耕起栽培土壌における微生物(細菌,糸状菌)数およびそのバイオマス窒素量は,畑および水田土壌ともに表層(10cm位迄)に著しく富化し,特に土壌表層(5cm以上)で顕著であった.それ以下の層では耕起栽培土壌とはぼ同じか多少とも減少することが示された.畑不耕起と水田不耕起とを比べると,畑不耕起の方が微生物数およびバイオマス窒素ともに多少ともその効果が大きいことが推定された.
4.土壌酵素活性
不耕起栽培土壌における炭・窒・燐代謝に関与する酵素(エクソセルラーゼ,プロテアーゼ,ホスファーターゼ)活性は,畑および水田土壌ともに表層(畑:10cm迄,水田:5cm迄)で著しく高く,特に土壌表層(畑:5cm以上,水田:2cm以上)で顕著であった.土壌酵素活性は,畑不耕起の方が水田不耕起よりもその増加効果が大きいことが示唆された.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 金沢晋二郎: "持続的・環境保全型農業としての不耕起栽培" 日本土壌肥料学会. 66・3. 286-297 (1985)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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